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【清水vs磐田プレビュー】リーグの前回対戦は磐田が3-1で快勝…清水は鄭大世とチアゴ・アウベスの2トップが復活

2017.10.13

磐田の名波浩監督は現役時代から“静岡ダービー”を経験。今季はリーグ戦とルヴァン杯の2試合でチームを勝利に導いている [写真]=J.LEAGUE

清水エスパルス 負傷離脱していた犬飼智也、増田誓志、河井陽介らは復帰できる状況に

【プラス材料】
 リーグ戦は2試合連続の3失点の後、前節の大宮戦を我慢強く戦って無失点で終えたことはプラス要素。鄭大世とチアゴ・アウベスの2トップが復活し、下位の中では得点力があるチームだけに、失点さえ減らすことができれば勝ち点につながるはずと、チーム全体でさらなる守備の修正に励んでいる。

 そのなかで、攻撃陣に一発のある選手がいることもプラス要素だ。けがで離脱していた犬飼智也、増田誓志、河井陽介らも実戦復帰できる状況になっており、戦力も以前より充実。それに伴ってチーム内の競争が激化し、練習でも緊張感やプレーレベルが上がっている。


 残留争いのプレッシャーは増してきたが、この時期に“静岡ダービー”というおのずと気持ちの入るゲームをホームで迎えることは、選手たちもポジティブに捉えている。ここで勝って勢いに乗りたいという意欲は非常に強い。

【マイナス材料】
 リーグ戦はここ3試合勝利がなく、16位の甲府に勝ち点2差まで迫られて、残留争いに本格的に巻き込まれる状況になってきた。そのプレッシャーが選手たちの硬さを招くようであれば、大きなマイナス材料となるだろう。今回は“静岡ダービー”ということで自然にテンションが上がるゲームだが、場合によってはそれが過緊張につながる場合もある。

 また、磐田は得点の半分以上をリスタートから決めており、逆に清水は最近リスタートからの失点が目立ち、第5節の前回対戦でもセットプレーから2点取られて1-3で敗れている。セットプレーの守備は一朝一夕で急に良くなるものではないので、そこは最大の不安要素と言える。今の清水の戦い方と磐田の守備力を考えれば、打ち合いの展開になる可能性は低く、清水にとってはかなり辛抱強く戦うことが求められる。

文:totoONE編集部

ジュビロ磐田 清水には今季、リーグ戦とルヴァン杯で2戦2勝

【プラス材料】
 リーグ前節のFC東京戦は6試合ぶりに無失点で抑えた。守備の要の大井健太郎が負傷欠場するなか、全体が高い守備意識を持ち続けてつかんだ勝ち点1は大きな意味を持つ。

 2週間の中断期間も奏功し、大井は順調な回復ぶりを見せた。11日の全体練習で完全合流。12日の紅白戦も精力的にプレーし、出場に支障はなさそうだ。精神的な支柱でもあるディフェンスリーダーの復活は心強い。FC東京戦で約半年ぶりに4バックを試したが、今節は慣れ親しんだ3バックを採用する見通し。連係向上は確実で攻守両面で前節からの改善が望める。

 清水には今季、4月のリーグ戦と5月のルヴァン杯で2戦2勝。2試合合計で7得点を奪っている。互いの意地がぶつかり合う“静岡ダービー”への機運の高まりもあり、選手たちの年間3勝目へのモチベーションは高い。

【マイナス材料】
 FC東京戦は攻撃に迫力を欠いた。効果的な組み立てができず、シュートは6本のみ。スコアレスドローに終わった。この2週間でどれだけ改善できたかに注目だ。

 足を痛めている川又堅碁の状態が気にかかる。前節は痛みがひどく、スプリント回数が66分間で10回止まり。前線の起点ができず、攻撃の停滞を招いた一因だった。FC東京戦後の1週間は全体練習を回避し、別メニュー調整。週明けから全体練習に参加したが、懸念材料であることに変わりはない。

 ドイツから戻ってきた山田大記は前節、古巣復帰後初めて先発したが、見せ場なく後半12分にピッチを退いた。チームへの順応はいまだに課題だ。

 敵地ではリーグ戦で2003年以来、白星なし。通算でもリーグのアウェイ時のダービーは7勝4分10敗と負け越す。勝ち点3をつかむためには、鬼門突破も大きな関門になりそうだ。

文:totoONE編集部

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