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【新潟vs鹿島プレビュー】新潟は新戦力の小川佳純がチームを好転…鹿島はGKの曽ヶ端準が安定したプレーを継続

2017.09.15

鹿島は18勝1分6敗で首位を快走。金崎夢生(手前)はここまで10ゴールを決める働きを見せている [写真]=J.LEAGUE

アルビレックス新潟 小川佳純はリーダーシップも際立つ

【プラス材料】
 リーグ前節の広島戦、小川佳純が新潟デビューを果たした。8月に鳥栖から期限付き移籍で加入、トップ下で初先発フル出場したMFは、攻守両面で劇的にサッカーを好転させた。

 エネルギッシュに動き回るのはボールを集配するためだけにとどまらなかった。守備でも相手のパスコースを限定し、ブロックのスペースを埋めるのを怠らず、後ろの負担を大幅に軽減させた。


 トップ下の献身は前任チアゴ・ガリャルドとの決定的な違いで、あるべき攻守のスピード感、プレー強度を、チームはようやく取り戻しつつある。13試合ぶりに無失点に抑えられたのが、何よりの証拠だ。

 積極的なコーチングで周囲を動かすリーダーシップも際立つ。リーグ連覇に向け、加速する鹿島を相手に苦戦が予想されるが、勝機へチームを導こうと、気力は充実している。

【マイナス材料】
 前節を0-0と無失点に抑えたが、今節、強力な鹿島の攻撃陣と対峙するセンターバック陣のコンディション、コンビネーションが、1つのポイントとなりそうだ。

 広島戦での競り合いで富澤清太郎は右目じりを切り、大野和成と交代。大野は6月に右ひざを再手術して以来、初めてのベンチ入りで、およそ10分プレーしている。

 翌日、広島とのサテライトの試合で大野はフル出場し、状態が上がりつつあるのは確か。しかし、夏に加入した大武峻とはトレーニングでもコンビを組んだ時間が短く、連係面が未知数でもある。

 今月初めのトレーニングマッチで顔面を強打したソン・ジュフンは、ようやく部分合流を果たしたところだ。

文:totoONE編集部

鹿島アントラーズ 曽ヶ端準は「チームに勢いをもたらすセーブ」を実行

【プラス材料】
 リーグ前節の大宮戦で3連勝を飾り、2位との勝ち点差を6に広げた。エースの金崎夢生が記録した1得点を、曽ヶ端準を中心とする守備陣が完封。攻守がかみ合った。内容、スコアも快勝ではなかったが、粘り強く勝利をものにする鹿島らしい試合だった。

 特に曽ヶ端は、昨年末のリーグ戦、クラブW杯から高い次元のプレーを続けており、今季GKで勝った試合は例年より多い。韓国代表GKのクォン・スンテが負傷から復帰してからも、先発の座を明け渡していない。「GKが目立つ試合はチームにとっては良くない」と曽ヶ端は常々口にしているが、毎試合心がけている「チームに勢いをもたらすセーブ」を実行し、勝利に貢献している。

 鹿島が得意とする終盤戦。安心と勢いをチームにもたらす守護神を後ろ盾に、アウェーでも勝ち点3を狙いに行く。

【マイナス材料】
 終盤戦を前に負傷者が出ている。前節の大宮戦で左太ももに痛みを感じて途中交代した遠藤康は今週練習に参加していない。また、鈴木優磨も14日の練習で負傷し、15日の練習を回避した。新潟戦で2人は欠場する見込みだ。

 豊富な戦力を抱えているとは言え、キープ力のある遠藤とゴール前で迫力を出せる鈴木の不在は、少なからずチームに影響を与えるだろう。最近は、1点を争う試合、後半勝負となる展開が多いだけに、特長を持つ選手を選択肢として持っておきたいところだが、カードが少なくなった。

 最下位に沈む新潟は、J1残留への執念を前半から見せてくるだろう。そこで受けに回らず、チーム全員が同じ方向を向いてプレーできるかが大事になる。

文:totoONE編集部

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