ゴール後にボルト直伝の“ライトニング・ボルト”を披露した [写真]=J.LEAGUE PHOTOS
またしても横浜F・マリノス戦で小林悠が決めた。
“マリノスキラー”の小林が57分に強烈な右足弾を放つと、「今日決めたらやろうと思っていた」と元陸上100メートル世界王者のウサイン・ボルト氏の『ライトニング・ボルト』と呼ばれるポーズを披露。2万7千人を超す大観衆が詰め掛けた“ダービー”に華を添えた。
リーグ戦を14試合負けなしで2位に付ける横浜FMを、ホームに迎えた3位の川崎フロンターレ。勝てば順位が入れ替わる絶好の機会に、燃えないはずがない。さらに相手はリーグ最少失点を誇り、直近では5試合無失点と好調を維持している。そんな相手に「ボールは保持できると思っていたので、どこで仕掛けるか。焦れずに攻めようと」と堅守の中に攻撃の糸口を探った。
14分の大島遼太のゴールで前半を折り返すと、「守備が堅かったですし、前半からあまりボールに触れなかったので、来ても1回か、2回かなと思っていた」と後半に訪れたチャンスを見逃さなかった。
ボランチのエドゥアルド・ネットが、阿部浩之とのワンツーで攻撃参加。阿部は倒されたが、こぼれ球をエドゥアルド・ネットが拾って小林につなげる。「周りにフリー(の選手)がいても打つつもりでいた。もうシュートを打つイメージしかなかった」とドリブルで中央に持ち込み、右足を一閃。「どっちに打つか迷ったけど、それがいい感じで真ん中に行って」と、気持ちを乗せた強烈なシュートはゴール中央をぶち破った。
本人は、「無回転というか、真ん中でボールがブレた感じがするので、DFに当たったかもしれない」と無回転シュートを否定したが、「シュートを打った結果がゴールにつながったので、その気持ちが大事だと思う」と胸を張った。
川崎は75分にも家長昭博のダメ押し弾で、2位に浮上。小林自身も今季13ゴール目を決めて目標の20得点に一歩近づいたが、「チームの勝利、チームのタイトルが一番大切なので、そのために自分はゴールをしっかりと決めるだけ。一点一点、一試合一試合、ゴールを決められるように頑張りたい」と気を引き締めた。
By サッカーキング編集部
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