2017.05.19

【土屋雅史氏のJ2展望】“昇格候補”同士の松本vs湘南は激戦必至…山形vs山口はアウェイ山口の勝利を予想

昇格候補に挙げられる松本(写真左)と湘南(写真右)の一戦は、激戦が予想される [写真]=J.LEAGUE PHOTOS
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■松本GK村山智彦は、成長した姿を古巣に見せられるか

 2009年から2011年まで監督とコーチという関係で湘南を指導していた、反町康治監督と曺貴裁監督のいわば“師弟対決”となる松本と湘南の一戦。そんな因縁も含んでいるこのゲームに対して、おそらく最も気合が入っているであろう選手が、松本のゴールマウスを任されている村山智彦です。

 2つ上に佐藤優也(千葉)、1つ上に中林洋次(広島)、さらに1つ下に笠原昂史(水戸)、2つ下に上福元直人(大分)という、のちにプロ入りを果たすことになる先輩や後輩と切磋琢磨する日々を過ごした市立船橋高校を経て、進学した静岡産業大学時代にはJクラブの練習に参加こそしたものの、正式なオファーはなく、卒業後は当時JFLに所属していたSAGAWA SHIGA FCに加入した村山。横縞のユニフォームを着用する、いわゆる“佐川男子”として配達の仕事をしながら、同期入社の奈良輪雄太(湘南)や清原翔平(C大阪)らとサッカーを続ける日々を過ごす中で、2011年にはリーグベストイレブンを獲得し、JFL優勝に大きく貢献します。

 ところが、チームは2012年シーズン終了をもって活動停止に。翌年から松本へと活躍の場を移すと、2014年シーズンには不動のレギュラーとしてリーグ戦41試合に出場し、クラブ初のJ1昇格を手繰り寄せ、自らもトップディビジョンへ挑戦する権利を勝ち獲ります。それでも大きな期待を抱いて臨んだJ1は茨の道となり、チームは1年でJ2へと逆戻り。リーグ戦全34試合にスタメン出場を果たした村山は、3シーズンを過ごした松本を後にし、湘南への完全移籍を決断しました。

 ただ、昨シーズンの湘南ではファーストステージこそほとんどの試合でゴールマウスを託されるも、セカンドステージは徐々に出場機会を失い始め、チームも無念のJ2降格。村山も悩んだ末に再びオファーが届いた松本へ復帰する道を選択し、今シーズンも第3節以降は守護神としてピッチに立ち続けています。そんな彼が向かう古巣対決の舞台は「本当に純粋に松本山雅というチームを応援して下さっているという気持ちがひしひしと伝わってくるので、それはもうテンションが本当に上がりますね」と話していたアルウィン。この90分間が松本サポーターにはもちろん、湘南サポーターにも自らの成長をプレーで証明する格好の機会であることは間違いありません。もちろん昇格候補に挙げられる両チームだけあって激戦必至。楽しみな一戦ですが、今回も締め切りの都合上で第14節のゲームをチェックできないため、予想は「0」ということでご容赦いただきたく思っております。

■元山形の佐藤健太郎は、古巣スタジアムと好相性

 共に序盤戦は勝ち点が伸び悩み、やや苦しい時期を過ごしている山形と山口がNDソフトスタジアム山形で対峙する第15節。このゲームでは山形が初めてJ1へと足を踏み入れた時に、主力としてチームを支え続けた佐藤健太郎が、山口の選手として凱旋する可能性に注目しています。

 ルーキーイヤーはリーグ戦10試合の出場に終わった佐藤が山形で一気にブレイクしたのは、入団2年目となった2008年シーズン。新指揮官として招聘された小林伸二監督によって、第9節で初めてスタメン起用されると、秋葉勝と組んだドイスボランチが機能し、以降は欠かせない主力としてシーズンを戦い抜き、クラブ史上初となるJ1昇格の立役者としてその名を知られるようになります。

 そして自身にとってもJ1初挑戦となった2009年シーズンも、フィールドプレーヤーとしては長谷川悠、秋葉に続くチーム3番目の出場時間を誇るなど、周囲の予想を良い意味で裏切る残留を主力選手として手繰り寄せ、結果的に3シーズンに渡ってトップディビジョンでプレー。左足から繰り出す正確なキックと高い守備力で、J1で奮闘を続けた山形の中盤を支え続ける姿が印象的でした。

 その後、チームの降格と共に完全移籍で千葉へと加入した佐藤は、2012年から2014年まで3年連続で経験したJ1昇格プレーオフの全4試合にスタメン出場しましたが、2度までも決勝を戦いながら、結局昇格には手が届かず。2016年には京都の一員としてやはりJ1昇格プレーオフへ進出したものの、準決勝での敗退をベンチから見守ることとなり、自身4度目となるJ1復帰のチャンスも消滅。迎えた今シーズンは開幕直前に加入が発表された山口で、第3節からスタメンを確保。若い選手が多いチームへその経験を還元すべく、高いパフォーマンスを披露しています。

 データ的な観点でいくと、佐藤が山形の地を去ってから過去4度あったNDスタでのリーグ戦の結果は、彼から見て2勝2分と実は負けなし。以前のホームスタジアムへの凱旋試合は悪くない相性を誇っています。ここは山形サポーターにとってはありがたくないデータだと重々承知しながら、佐藤個人の相性を重視して、アウェイで山口が凱歌を揚げるという予想の「2」で勝負します!

文=土屋雅史

予想難易度が高いとされるJ2は、toto当せんのカギを握る重要な要素の一つ。国内サッカー事情に精通した土屋雅史氏がJ2を徹底解剖する! 『今週のJ2(http://www.totoone.jp/j2/)』はサッカーくじtoto予想サイト『totoONE(http://www.totoone.jp/)』にて好評連載中。
※本文中の「1」はホームチーム勝利、「0」は引き分け、「2」はアウェーチーム勝利。

■明治安田生命J2リーグ第15節
2017年5月21日(日)13時キックオフ
松本山雅FCvs湘南ベルマーレ(松本平広域公園総合球技場)

■明治安田生命J2リーグ第15節
2017年5月21日(日)14時キックオフ
モンテディオ山形vsレノファ山口FC(NDソフトスタジアム山形)

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