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広島FW佐藤寿人、J2降格の名古屋へ完全移籍「まだまだ学び成長したい」

2016.11.21

名古屋移籍が決まった広島FW佐藤寿人 [写真]=Getty Images

 サンフレッチェ広島に所属するFW佐藤寿人が、名古屋グランパスへ完全移籍で加入することが決まった。両クラブが21日に発表している。

 現在34歳の佐藤はジェフユナイテッド市原(現・ジェフユナイテッド千葉)の下部組織出身で、2000年にトップチームに昇格した。2002年にはセレッソ大阪へ移籍し、2003年からは2シーズンに渡ってベガルタ仙台でプレー。2005年から広島に所属している。


 今シーズンは明治安田生命J1リーグで19試合4ゴールを記録。広島加入後初めて、リーグ戦での得点数が二桁に届かなかった。キャリア通算では、J1リーグで395試合出場161ゴール(歴代2位)、J2リーグで97試合出場50ゴールを記録している。

 移籍にあたって佐藤は、広島の公式HPで以下のようにコメントしている。

「広島に来てから12年。苦しい時、悲しい時、12番目の選手たちがいつも大きな大きな声援で僕を支えてくれました。そしてたくさんの歓喜の瞬間をともに過ごせたことは、自分の一番の喜びになりました。大好きなクラブでプレーすること、大好きな広島で生活することが、今回の決断でできなくなるのはとても残念です」

「ホームでのFC東京戦で敗れ、CS出場への可能性が消滅したとき、チームのチカラになれなかったことが悔しく、来季はどんな役回りでもやり、広島での現役生活を全うしようと考えていました。その中で今回、名古屋から話を頂き、自分の中で選手としてまだまだ戦いたい、勝ちたい、ゴールを決めたい、チームのために体を張りたい。自分のためにチャレンジしたい、という気持ちが強く、移籍を決断しました」

「様々な場所で、来季も広島でともに戦おうという言葉をたくさんのファン、サポーターの皆さんから頂きました。その想いに応えられず申し訳ありません。また今回、チームへの想いと一選手としての想いや葛藤を理解してくれたクラブに感謝したいと思います」

「文字にするのが難しく、また日を改めてから会見で自分の言葉で想いを伝えさせていただきたいと思います。感謝の言葉しかありません。一緒に戦い、笑い、苦しみ、悲しみ、このエンブレムを胸に纏う誇りを持ってプレーできた時間は幸せでした」

「サヨナラは言いません。ありがとう。そして、行ってきます」

 また、移籍先の名古屋に対しては「サンフレッチェ広島から移籍することになりました、佐藤寿人です。今シーズン、歴史あるクラブがJ2降格という結果となり、名古屋グランパスは今、苦しい時期だと思います。この苦しい時期が、いずれ振り返ったときに後々必要だったと言われるよう、そして名古屋グランパスが本来あるべき姿に戻るためのチカラになれるよう、全身全霊をかけ、戦いたいと思います。自分自身、ベテランといわれる年齢になりますが、チームと共に、まだまだ学び成長していきたいと思います。応援よろしくお願いします」とメッセージを寄せている。

 広島は次戦、12月24日の天皇杯準々決勝で鹿島アントラーズと対戦する。

スポナビライブ

By サッカーキング編集部

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