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【鳥栖vs横浜FMプレビュー】J1通算400勝に王手の横浜FM、好相性の鳥栖戦で大記録達成なるか

2016.10.28

サガン鳥栖 攻撃陣好調の一方で、2試合連続複数失点中の守備陣に不安

 前節のアウェー柏戦に3-2で勝利し、5試合ぶりにリーグ戦の勝利を飾った。3得点を挙げた攻撃陣は、この試合で4試合連続得点を記録して好調を示したが、一方の守備では2試合連続の複数失点を喫するなど不安を残したまま。しかも、この試合で不動の右SBだった藤田優人が負傷交代し、今節の出場も難しい状況。このピンチに右SBで出場濃厚なのが谷口博之だ。CBの彼をコンバートし、CBには青木剛が入る。鳥栖加入後リーグ戦初先発となる青木は「齋藤学選手は個人で打開する力があるので、そこはしっかり抑えること。攻撃している時に守備の準備をすることが大事」と話した。


 横浜FMとの公式戦は現在4連敗中と相性が悪い。だが、今節の鳥栖には勝たなければならない理由がある。2010年に加入した時からチームの中心となり、J1昇格などに貢献し、今季はキャプテンを務めるMF金民友が今季限りでの退団を発表。彼のリーグ戦最後となるホームゲームが今節だからだ。どの選手も「勝ってミヌを送り出したい」と口を揃え、チームの士気は上がっている。7シーズンもの間、鳥栖の10番を背負い続けた選手の姿を見届けようと多くのサポーターが駆けつける予定だ。金民友はこの試合に向けて、「いつもどおり、サガン鳥栖のために最後まで走り続けたい。そして、どうしても試合に勝ちたいです」と力強く話した。(荒木英喜)

横浜F・マリノス 好相性を誇る鳥栖戦でJ1通算400勝達成に期待

 前節のG大阪戦は、前半ロスタイムと後半終盤という時間帯に2失点。その結果、2度のリードを追いつかれる悔しいドローを喫した。残り2試合で2勝しても、年間3位の鹿島とは勝ち点「10」の差があるため届かないが、4位大宮とは勝ち点4差。チャンピオンシップ出場権獲得の可能性がない中、モチベーションを保つのは難しいかもしれないが、一つでも順位を上げて、勝ち上がっている天皇杯と来季の戦いへとつなげたい。

 注目は絶好調の日本代表、齋藤学だ。2戦前の甲府戦で2ゴール2アシストを記録すると、前節も1ゴール1アシストと大活躍。大黒柱の中村俊輔が負傷でいないチームをキレのあるドリブル突破で牽引している。自身初の二桁得点まであと1点。「これを次の試合も続けていきたい」という26歳にプロ入り後初の3戦連発を期待して良さそうだ。1トップは伊藤翔が負傷で欠場した前節で、9試合ぶりに先発した大卒ルーキーの富樫敬真が2戦連続ゴールを奪って結果を出したことも明るい材料。富樫だけでなく、前田直輝や天野純ら若手の活躍はチームにとって良い刺激となっている。

 今節、敵地に乗り込んで対戦するのは4連勝中と相性の良い鳥栖。1stステージでは、富樫と中町公祐がゴールを決めて2-1で勝利した。ただ、倍のシュート数を放たれただけに警戒が必要。史上2クラブ目となるJ1通算400勝に王手を懸けて臨む。(totoONE編集部)

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