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【大宮vs湘南プレビュー】エースの復調が待たれる大宮 湘南は生き残りを懸けた一戦

2016.10.21

大宮アルディージャ 堅守速攻で無敗記録の更新と勝ち点の上積みを目指す

 すでにJ1残留を決めている大宮だが、モチベーションは落ちていない。「ここからどれだけ勝ち点を取れるかで、大宮の未来が変わってくる」とFW家長昭博が言うように、J1での年間最高勝ち点をさらに更新し、一つでも上位を目指そうという気持ちは強い。この試合を含め、NACK5スタジアム大宮での残り2試合のチケットはほぼ完売。それだけにファン、サポーターの期待に応えたいところだ。


 戦力を見れば、中断前に負傷していたDF河本裕之がチームに合流。3試合連続失点を喫しているが、安定感がある守備に加え、セットプレーで強力な武器となる男の復帰は心強い。左サイドバックのDF大屋翼が累積警告に伴って出場停止となるが、運動量豊富に上下動を繰り返すDF沼田圭悟がその穴を埋めるはず。守備にストロングポイントがあるわけではないため、どれだけ左サイドの守備が耐えられるかは、この試合のカギといえそうだ。

 湘南はJ1に残留するためにも勝ち点3が必要なため、必ずどこかで仕掛けてくる。そこまで耐えて、速攻を狙いたい。気掛かりなのは、FWムルジャのパフォーマンス。スプリント能力に長けた元セルビア代表FWは、今季4ゴールと満足のいく結果を残せていない。献身的に戦う姿勢は見せているが、外国人ストライカーに求められるものはゴールである。キャリアハイのゴールを挙げた家長にマークが集中することが予想されるだけに、現在8試合無敗の記録を維持するためにも、ムルジャの奮起が求められる。(totoONE編集部)

湘南ベルマーレ 取り戻した“自分たちらしさ”で勝利をもぎ取れるか

 組織のコンパクトな距離感を再確認し、自分たちらしく攻守に躍動して徳島ヴォルティスに快勝した天皇杯3回戦を経て、湘南はジュビロ磐田と柏レイソルを相手にいずれもスコアレスドローを演じ、リーグ戦の連敗を止めた。その天皇杯を含め、公式戦はここ3試合負けていない。

 前節を終え、今節までの3週間の中断期間には、静岡県内で3日間のミニキャンプを張り、改めて攻撃を見つめ直した。J1残留に向けて厳しい状況下、他会場の結果以前に自分たちが勝たなければ道は拓けぬなかで、キャンプでは得点を取る部分にフォーカスしてトレーニングを重ね、その後行なった川崎フロンターレとの練習試合では45分で4得点を挙げるなど、積み上げた成果をさっそく結果に示した。スピーディーな展開と、多くがボールに係わりゴールに向かっていくダイナミックなさまに、湘南らしさが浮かび上がる。

 今節対戦する大宮には、過去5勝8分14敗と大きくリードを許している。1stステージの対戦でも、拮抗した展開の中でゲーム終盤にPKを取られ、0-1で敗れた。加えて、ルヴァンカップのグループステージも0-1と、湘南は大宮に今季2敗を喫している。

 いずれもゴールを奪えなかったように、リーグでも指折りの大宮の堅守に対し、今節はこの中断期間に磨きをかけた得点力を発揮したい。例に漏れずスタメンは読みにくいが、残留争いのプレッシャーのかかるなか、トレーニングや練習試合を通じて深めた自信をいつもどおりピッチに注ぎたい。(隈元大吾)

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