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【磐田vs新潟プレビュー】磐田は大井の離脱が大きな痛手 新潟は片渕新監督の初陣を勝利で飾れるか

2016.09.30

ジュビロ磐田 攻撃陣の奮起でJ1残留に前進を

 リーグ戦年間13位の磐田は今節、残留を争う同15位のアルビレックス新潟と対戦する。新潟は監督交代後初めての試合。戦い方やメンバーが変わる可能性があり、磐田は対策を立てづらい状況だ。しかし、残り4試合で勝ち点差「5」のライバルに勝利すれば、残留に大きく近づく。まずは自分たちのスタイルを貫くことでペースを握り、勝利を手にしたい。


 しかし、大一番を前に懸念材料も多い。最も気になるのがセンターバックの相次ぐ離脱。左太もも裏肉離れの大井健太郎に続き、内転筋を痛めているパパドプーロスも欠く。さらに、藤田義明が累積警告で出場停止。戦力の低下だけでなく、主力級の不在による精神面への影響も気掛かりだ。代役は本来サイドバックの櫻内渚の可能性が高く、右サイドバックはボランチが本職の山本康裕が入る見通し。今季は主戦場で定位置を確保しきれていない2人がどんなプレーを見せられるか注目だ。

 一方で、大井とパパドプーロスが欠場した前節の湘南ベルマーレ戦は、10試合ぶりに無失点試合を達成した。厳しい台所事情で結果を出せたことは大きな自信につながる。2ndステージでは第2節のヴァンフォーレ甲府戦以来の4-5-1の布陣に戻した効果も出た。最終ラインの背後のスペースが少なくなり、2ndステージで18チーム中3番目に多い23失点を喫していた守備の修正に一役買った。前々節の鹿島アントラーズ戦からゲーム主将を務めるGKカミンスキーも決定機を何度も阻止。最後列に頼れる守護神がいるのは心強い。

 攻撃陣は公式戦3試合連続無得点。湘南戦はボールロストやパスミスが目立ち、持ち味の縦に速い攻撃が鳴りを潜めた。勝ち点3をつかむためには得点が必須。エースのジェイを中心に迫力ある攻撃を仕掛けられるかが勝敗の行方を左右しそうだ。(totoONE編集部)

アルビレックス新潟 監督交代の起爆剤でアグレッシブなプレーを貫く

 左ひざを負傷していたDF舞行龍ジェームズが復帰したリーグ戦前節は、鹿島アントラーズをホームに迎えた。しかし、不慣れな3バックを何とか支えていたDF前野貴徳を前半のうちに負傷で失うと、3-4-2-1が機能せず。シュートわずか3本に終わり、0-2で完敗した。年間16位の名古屋グランパスが勝利したことで、勝ち点差は「1」に狭まる事態に。これを受け、クラブは2012年以来となるシーズン途中の監督交代を決断。吉田達磨監督に代わり、片渕浩一郎コーチが監督に就任することが、鹿島戦から2日後の9月27日に発表された。

 監督交代に伴い、北嶋秀朗コーチ、安田好隆コーチが退任し、OBでもある内田潤スクールコーチがトップコーチに就任。残り4試合で態勢が大きく変わり、選手たちが危機感を高めているのは言うまでもない。しかし、チームの士気が下がったり、混乱した空気はなく、就任会見で「新潟らしいアグレッシブさを取り戻したい」と話した片渕新監督の下、J1残留という使命に向かって再出発が切られた。

 片渕監督が現状打破のために求めるアグレッシブさは、ゴールに向かう姿勢と球際に集約される。一方で、今シーズンここまでチームが積み重ねてきたものをベースとする考えでもある。今節の磐田戦まで4回の練習のうち、2回が非公開となったこともあり、システム、メンバー編成含めて試合が始まるまでベールに包まれた片渕アルビ。局面で激しく、厳しく戦い、最後まで走り抜く姿勢を取り戻し、残留に向けて勝ち点を積み上げることができるか。(totoONE編集部)

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