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【湘南vs柏プレビュー】好調をキープする柏に隙なし GK中村航輔ら守備陣も安定

2016.09.30

湘南ベルマーレ 7月以来のリーグ戦白星へ、連敗脱出から波に乗れるか

 11試合ぶりの勝ち点だった。リーグ戦前節、ジュビロ磐田とのアウェイゲームに臨んだ湘南は、攻守の素早い切り替えとともに前向きなプレーを重ねて渡り合った。目指す勝ち点3には届かなかったが、GK村山智彦のスーパーセーブもあり、スコアレスドローでついに連敗を止めた。


 徳島ヴォルティスに4-0と快勝した天皇杯3回戦を経て、湘南らしい攻守にアクティブな戦いを見つめ直した。コンパクトな組織が連動を促し、ノンストップフットボールを実現する。残留争いのプレッシャーのかかる状況で、自分たちらしさを再確認し、勝ち点1に結んだ事実は意義深い。リーグ戦残り4試合、つかんだ感触をまずは今節に傾けたいところだ。

 今節ホームに迎える柏レイソルとは通算8勝4分14敗と負け越している。1stステージの対戦では、湘南が先制するも試合終了間際に柏が追いつき、1-1で勝ち点を分け合った。武富孝介や中川寛斗ら、かつて湘南でプレーした選手との再会も含め、白熱の印象が強いカードだけに、今回の対戦も熱い展開が期待される。

 連敗を脱した中で、勝利を得るためにはゴールが欠かせない。表裏一体の攻守を淀みなく繰り返す先で、できるだけ多くのチャンスを作りたい。くだんの磐田戦では、山田直輝が10試合ぶりにリーグ戦出場を果たし、17歳の齊藤未月は初先発を飾った。彼らをはじめ、選手たちの躍動は粛々と積み重ねる日々の大切さを示唆する。切磋琢磨を続ける彼らの一体感が、求める結果を近づける。(隈元大吾)

柏レイソル 逆転のステージ制覇へ絶対に落とせない一戦

 直近のリーグ戦5試合は4勝1分という好成績を維持して上位を追走している。2ndステージ首位の浦和レッズとは勝ち点差「5」とやや開きがあり、すでに上位との直接対決を終えている。この差を縮めるためには当該のライバルチームが星を落とす他力が必要となる。とはいえ、ステージ優勝に向けてチーム全体のモチベーションは高く、「とにかく目の前の試合に全力を注ぐだけ」と選手たちは目前の1勝に集中して良い準備ができている様子だ。

 湘南戦は昨季から通じて2分1敗と勝ち星がない。昨年のBMWスタジアムでの対戦では湘南のプレスの餌食になり、0-3で完敗。柏にとっては昨季のシーズンワーストゲームと位置づけられる散々な試合だった。ただ、直近のリーグ戦では5戦無敗、天皇杯を含めた公式戦では7戦6勝1分という成績が示すとおりチームには勢いがあり、しかも現在は前線のクリスティアーノ、ディエゴ・オリヴェイラ、伊東純也のトライアングルが絶好調。中盤のパス回しに固執しすぎずシンプルに背後を突いて3トップのスピードを生かす展開も予想される。

 一時期は不安定さが目立った守備面も、9月以降は改善が見られる。中村航輔、中谷進之介、中山雄太を中心とした守備は直近のリーグ戦3試合で1失点と安定感を増し、隙がない。

 破壊力のある攻撃と安定感を増した守備。この攻守のバランスを絶妙に保てていることが、現在の柏の好調を支える最大の要因だ。(鈴木潤)

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