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【仙台vs名古屋プレビュー】守備の修正が不可欠な仙台 名古屋はJ1残留へ仕上がり順調

2016.09.23

ベガルタ仙台 ウイルソン離脱が若手の発奮材料になるか、怪我人復帰も好材料

 リーグ戦前節のヴァンフォーレ甲府戦では多くの主力を欠きながら、西村拓真のJ1初ゴールで勝ち点1をもぎ取った。これにより、連敗は「3」でストップした。だが、勝利からは4試合遠ざかっている。今節はホームのユアテックスタジアム仙台で、残留争いの渦中にある名古屋を叩き、勝ち点「3」を取りたいところだ。


 今の仙台が確実に勝ち点を取るには、まず守備を修正したいところだ。無得点試合は「2」で止まったが、失点は5試合続いている。ホームの勢いを得た気迫の守備で、無失点に抑えなければならない。

 これまで多かったけが人については、前節を前にウイルソンも負傷で離脱してしまった。今節も不在の場合を覚悟しなければならない。チームトップの6得点を挙げているストライカーの復活が待たれる。だが、ウイルソンが不在のうちに、先に挙げたように西村がJ1初先発で初ゴールという結果を出した。彼のように勢いのある若手が代役以上の活躍をすれば、勝利に近づく。西村の2試合連続ゴールにも期待だ。

 また、戻ってくる選手も多い。前節に途中出場を果たした梁勇基に続いて、今週の練習から、負傷で戦列を離れていた金園英学やパブロ・ジオゴが復帰した。また、前節を警告累積による出場停止で欠場した三田啓貴と大岩一貴も、今節は戻る。中心選手を含む戦力が帰ってきたことで、チームの総合力は上がる。あとはその力を、勝利という結果につなげるだけだ。(totoONE編集部)

名古屋グランパス J1残留へ正念場も、充実の陣容で仙台戦へ

 たった1日の余裕がチーム力を大きく上向かせている。今節が日曜日開催となり、練習日が1日増えたことを有効に利用し、名古屋は充実の陣容を組み上げつつある。ジュロヴスキー監督は普段はあまり行わない紅白戦を水曜日に2部練習の両方で実施。選手たちがそこでインテンシティの高い素晴らしいゲームを見せたことで、チームの一体感と自信は、また一つ積み上げられた感が出てきた。

 サイド攻撃の改善に取り組んでいた練習内容にしても順調な進捗が見られ、試合ごとに安定感を増してきた守備陣もより一層の緊密さをもってブロックを構築している。その中心にいる田中マルクス闘莉王もかなりコンディションを戻してきた印象で、封印していたオーバーラップを見せる可能性も出てきた。

 前節ではパワープレーまで繰り出して勝利への執念を見せたチームだが、まずは真っ向勝負で相手を崩すための練習を追求。攻撃陣ではハ・デソンがスタメン組で継続起用されるなど、新たなバリエーションも加わった。サイドバックの人選などにまだ選択の余地が残るあたりは不安材料と言えなくもないが、現在のチームにはポジティブな要素しかないというのが正直なところだ。

 前節の敗因はイージーミスからピンチを招いたこと。その敗戦を経て選手たちの気持ちも引き締まっている。ユアテックスタジアム仙台は2011年に引き分けて以降、勝利のないスタジアムではあるが、残り5試合で勝ち続けるしかない名古屋にとっては考慮する必要のないデータである。

 監督交代から1ヵ月が経ち、驚くべき変貌を遂げたチームはいま上昇気流の真っ只中。残留ラインに近い相手ということもあり、仙台もまた気の抜けない対戦となるだけに、90分の攻防が熾烈を極めることは必至。しかし名古屋はその戦いを制するだけの充実の準備を、積み上げてきている。(今井雄一朗)

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