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名古屋、新体制初陣もドロー 終了間際に痛恨の同点弾を喫し18戦未勝利

2016.08.27

終了間際に追いつかれ、ドローに終わった名古屋。これで18戦未勝利となった [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

 2016明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第10節が27日に行われ、名古屋グランパスFC東京が対戦した。

 年間順位で16位と降格圏に沈む名古屋は、23日に小倉隆史GM(ゼネラルマネージャー)兼監督の休養が発表され、後任としてアシスタントコーチを務めていたボスコ・ジュロヴスキー氏が指揮をとることが明らかになった。新監督のもとで心機一転、残留に向けて再スタートを切りたいところだ。26日に復帰が発表されている元日本代表DF田中マルクス闘莉王は、スタンドから観戦した。


 一方のFC東京は年間12位と奮わないものの、7月に就任した篠田善之監督のもと、ここ4試合3勝と波に乗っている。勢いのままに連勝を飾りたいゲームになる。

 名古屋は川又堅碁が9試合ぶりのスタメン入りを果たしたほか、GK楢崎正剛、DF安田理大、MF田口泰士、FW野田隆之介、永井謙佑らが先発出場。FC東京は前節と全く同じメンバーで試合開始を迎える。GK秋元陽太、DF室屋成、森重真人、MF東慶悟、ムリキ、FW前田遼一らがスタメン出場となった。

 FC東京は左サイドのムリキにボールを集めてゴールを狙うが、集中力の高い名古屋DF陣がゴールを許さない。一方の名古屋もサイドからクロスを供給しチャンスを伺うが、なかなかシュートを放つことができない。両チームともに目立ったチャンスがないまま時計が進んだ。

 このままハーフタイムに突入かと思われた45分、名古屋が試合を動かす。エリア手前でボールを受けた田口が強烈なミドルシュートを放つ。GK秋元が反応しセーブしたが、こぼれ球に反応した野田がゴールに蹴りこみ、先制に成功。5試合ぶりの出場でセンターFW起用された野田が、新監督の期待に応えた。

 ホームの名古屋が1ー0とリードして前半を折り返す。

 後半に入って48分、FC東京は左サイドからエリア手前へ切り込んだ田邊草民がミドルシュートを放ったが、ポストの右側に外れた。名古屋も50分、長いが左サイドの深い位置からクロスを送ると、エリア内でフリーになっていた川又がダイレクトボレーで狙ったが、バランスを崩してミートすることはできなかった。前半とは打って変わって、攻撃意識の強い入りとなる。同点に追いつきたいFC東京は53分、リオオリンピック日本代表の中島翔哉を投入する。

 FC東京は58分、縦パスに反応したムリキがエリア内右に侵入し、右足でゴールを狙ったがGK楢崎にキャッチされた。一方で名古屋も右サイドでボールを持った永井がエリア手前にパスを送り、再び田口がダイレクトで枠を狙って行ったが、ゴールの左側へそれていった。

 同点に追いつきたいFC東京は73分、中島らが立て続けにクロスを送るが、名古屋の守備陣が落ち着いて対応し、シュートを撃たせない。さらに78分、FC東京は中島がエリア手前から右足の強烈なミドルシュートでゴールを狙う。キーパーの前でバウンドする難しいボールだったがGK楢崎が落ち着いて枠外にはじき出し、難を逃れた。81分にも中島は左サイドから狙いすましたミドルシュートを放つが、これも楢崎の好セーブに阻まれた。

 85分、FC東京はこの日最大のチャンスを迎える。左サイドをムリキが突破し、エリア手前中央へパスを送る。フリーになっていた途中出場のユ・インスがGK楢崎と1対1になるが、シュートを放つ直前で全速力で戻ってきたMF田口が決死のスライディング。ユ・インスはシュートを放ったが、プレッシャーからか大きくゴールの上に外してしまった。

 試合終盤、名古屋は途中からピッチに立っている矢野貴章がカウンターで何度かチャンスを迎えたが、追加点を奪うには至らない。すると後半ロスタイム、FC東京が押しこむ。エリア手前左でボールを受けた中島が中央へ切り込み、右足でシュートを撃つ。DFに当たってコースが変わったボールはGK楢崎の頭上を超えてネットを揺らした。土壇場でFC東京が追いつく。

 そのまま試合は終了し、1−1の引き分けに終わった。

 名古屋は来月3日に、天皇杯2回戦でAC長野パルセイロまたは北陸大学と対戦する。FC東京は2016JリーグYBCルヴァンカップの準々決勝第1戦が31日に予定されており、ホームにアビスパ福岡を迎える予定だ。

【スコア】
名古屋グランパス 1ー1 FC東京

【得点者】
1ー0 45分 野田隆之介(名古屋)
1ー1 90+1分 中島翔哉(FC東京

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