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【予想スタメン】3バック採用の名古屋、泥沼から抜け出せるか…横浜FMはカイケが絶好調

2016.07.29

2016明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第6節
7月30日 19:00 横浜F・マリノス vs 名古屋グランパス(@日産スタジアム)

横浜F・マリノス ここ5試合は3勝2分、名古屋には1stステージで敗戦

 前節、ホームでのジュビロ磐田戦を1-1のドローとした横浜FM。2ndステージは開幕3連勝の後、これで2試合連続の勝ち点1とややすっきりしない状況だが、首位争いする選手たちのモチベーションは高いはずだ。首位だった順位は3位と下げたが、無敗はキープしている。


 磐田戦では1トップの位置でプレーしたカイケが、マルティノスと息の合ったワンツーのリターンパスを左足シュートで決めた。ここ5試合で3得点目となる先制ゴール。1stステージは出場12試合で1得点と苦しんできたブラジル人助っ人ストライカーがようやく結果を出し始めたことはポジティブな材料だ。

 ただ、好調な齋藤学、マルティノスの両MFのサイド突破で何度も決定機を作ったが、フィニッシュの精度を欠いた。チャンスでしっかり決める、あるいはリードした時点でボールを回す時間を増やすなど、急ぎすぎずゆっくり攻める時間帯も必要だろう。複数得点は4試合でストップし、失点は3試合連続で計5失点。「大人のサッカーができなければいけない」と語るトップ下の中村俊輔のかじ取りが勝敗を分けそうだ。

 今節の相手は名古屋。昨年は1勝1敗で、今季の1stステージでは1-3で敗れている。13戦未勝利と苦しんでいる相手だが、油断は禁物。3試合ぶりの勝ち点3で首位を奪回したい。(totoONE編集部)

名古屋グランパス リーグ戦13試合勝利なし、川又と松田の復帰は明るい兆しか

 非常に厳しい状況が続いている。2ndステージ5戦を消化して1分4敗の勝ち点1で最下位という成績には、クラブ首脳も「残留が目標。残り12試合で残留のために何ができるか」(久米一正社長)と非常事態宣言を発している。今後の目標は残留ラインに設定した勝ち点36を一刻も早く突破すること。しかし今季2ステージ通じて未だ4勝のチームに、12試合のうち半分を勝つというミッションはなかなかに高いハードルだ。

 2ndステージは攻撃陣の不振も続き、前節のヴァンフォーレ甲府戦で挙げた1得点のみ。トレーニングには川又堅碁が部分合流を果たし、大事を取って甲府戦を欠場した松田力が復帰見込みとなったが、それでも田口泰士ら主力の復帰予定は立たない状況だ。クラブはストイコビッチ体制下で参謀役を務めたボスコ・ジュロブスキー氏の招聘に動きテコ入れを画策するも、現状には影響しない。

 チームは3バック採用の動きを見せ、27日から試合前日の29日までをすべて非公開練習とするなど厳戒態勢で現状打破への策を練っているが、この刺激が吉と出るかは未知数。酒井隆介の加入で3バックを組む人材がそろい、そのことで重複気味だった各ポジションの選手たちがうまくハマっていく可能性はある。しかしいずれにせよ、ぶっつけ本番に近い布陣変更に大きな望みは託せない。

 それよりは公開練習で強調されたボール際の激しさ、攻守の切り替えの速さに打開のヒントを求める方が正しいと言えそうだ。最前線のシモビッチから激しくプレッシャーをかける積極性と、最終ラインからも速く攻めようとする意識の高さは今季序盤の好調時を支えたベース的要素。恐れず前に出て戦う姿勢が、今ステージ初の勝ち点3獲得への追い風となる。(今井雄一朗)

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