先制ゴールをマークした横浜FMのカイケ [写真]=J.LEAGUE PHOTOS
2016明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第5節が23日に行われ、横浜F・マリノスとジュビロ磐田が対戦した。
セカンドステージに入って3勝1分と好調を維持する横浜FMは、ステージ首位を守るためにも、直接対決で4連勝と相性のいい相手に勝利を収めたい。一方、あと1勝でJ1通算350勝の節目を迎える磐田は、セカンドステージ4試合で未だ2ゴールで未勝利と足踏み状態。なんとか浮上のきっかけを掴みたい一戦になる。前回の対戦では1ー5と大敗を喫しており、リベンジしたいところだ。
両チームは、ともに前節と全く同じメンバーで試合開始を迎えた。横浜FMは前回の対戦でJ1初得点を記録した喜田拓也が先発。GK榎本哲也、DF小林祐三、中澤佑二、ファビオ、金井貢史、MF喜田、中町公祐、マルティノス、中村俊輔、齋藤学、FWカイケがスタメンに名を連ねた。一方の磐田はオランダ移籍も噂されている小林祐希が今日も先発入り。GK志村滉、DFパパドプーロス、大井健太郎、森下俊、中村太亮、MF川辺駿、宮崎智彦、太田吉彰、小林、アダイウトン、FWジェイがスタメン出場している。
開始直後に流れを掴んだ磐田は、サイドを積極的に突破しクロスを供給する。しかし集中力が高い横浜FMのDF陣はこれをしっかり跳ね返す。一方の横浜FMも中村を中心にボールを回すが、得点には結びつかない。
22分に横浜FMがチャンスを迎える。右サイドを突破した斎藤がグラウンダーのクロスを供給する。相手DFがエリア外に跳ね返したところを喜田が強烈なミドルシュートを放ったが、これは磐田の宮崎にブロックされた。しかし、セカンドステージ首位に立つ横浜FMの勢いは止まらない。25分、カイケのスルーパスに反応したマルティノスが右サイドを突破しエリア内にパスを送ると、走りこんでいたカイケがこれをGKの左側に蹴りこんで先制に成功した。
27分、磐田は左サイドでボールを受けた中村のクロスから、走りこんだアダイウトンが打点の高いヘディングでゴールを狙ったが、これはGK榎本に阻まれる。一方横浜FMも39分、斎藤とのワンツーで左サイドを切り崩した金井がエリア内左から右足のダイレクトボレーで枠を狙ったが、バーの上をかすめて外れていった。
前半は1ー0でホームの横浜FMがリードして終了した。
反撃したい磐田は54分、アダイウトンが左サイドで相手を3人をドリブルでかわし、高いクロスを上げる。ゴール前で待っていた森下がヘディングでゴールの左を狙ったが、GK榎本が左手一本でセーブし、難を逃れた。決定機を逃した磐田だったが、素晴らしいゴールで同点に追いつく。62分、ジェイからのパスをエリア手前右で受けた川辺が右足でミドルシュートを放つ。GK榎本のニアサイドを狙ったボールはネットに突き刺さり、試合は1ー1の振り出しに戻った。追いつかれた横浜FMは、カイケに代えてここ3試合で2度試合終了間際に得点を挙げている伊藤翔を投入する。
しかし、再びチャンスを迎えたのは磐田。74分、左サイドでフリーになっていたアダイウトンがドリブルでファビオを抜き去り、エリア内左からシュートを撃ったが、ここは飛び出してきたGK榎本がセーブしている。
後半に入って勢いを失っていた横浜FMは80分、カウンターで中町のスルーパスに走りこんだマルティノスが右サイドからドリブルでエリア内に侵入。ゴール前では斎藤がフリーになっていたが、マルティノスはシュートを選択し、飛び出したGK志村がピッチの外に弾きだした。ピンチをしのいだ磐田は87分、右サイドから川辺がマイナス方向に低いボールを送ると、エリア内でフリーになっていたアダイウトンが右足で強烈なシュート。しかしこれもGK榎本が枠外へ弾いた。
試合終了間際に横浜FMが猛攻を仕掛ける。後半アディショナルタイム3分、マルティノスがゴール前で左サイドからのクロスのこぼれ球をシュートしたが、ライン上で磐田のDF陣がクリアした。
両者ともにチャンスで決めきれず、そのまま試合はタイムアップ。1ー1で引き分けに終わった。
横浜FMの次節は30日、ホームに名古屋グランパスを迎えうつ。一方の磐田は、柏とのホームゲームを控えている。
By サッカーキング編集部
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