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【予想スタメン】名古屋MF田口は今節もトップ下起用が濃厚…苦手の湘南にリベンジなるか

2016.05.27

前節はトップ下で出場し、躍動した名古屋の田口 [写真]=Getty Images

湘南ベルマーレ 今季カップ戦で勝利している名古屋を相手に、ホーム初白星を狙う

 週中に行われたナビスコ杯第6節、湘南はアウェイでヴァンフォーレ甲府に0-1で敗れ、決勝トーナメント進出を逃した。だが、セットプレーからの失点は反省材料も、神谷優太と齊藤未月という次代を担う若手の躍動や、攻守の素早い切り替えといったチームの土台となるタスクの遂行など、今後につながる手応えも内容に見出した。手にした収穫と課題をリーグ戦に生かしたい。


 今節ホームに迎える名古屋とは3月の終わりにアウェイでナビスコ杯を戦い、1-0で勝利を収めた。相手の鋭いカウンターや前線の強さに対し、前線から球際激しく、粘り強く渡り合うなど、くだんの試合ではまさしくチームの幹となる姿勢を研ぎ澄まし、島村毅がセットプレーからゴールを奪って勝点3を引き寄せた。通算成績では15勝1分8敗と名古屋が大きくリードしているものの、前回対戦で示した振る舞いをベースに今節も結果を導きたい。

 メンバー予想は、常と変わらず今節も難しい。クロスやセットプレーからの得点力に秀でる名古屋の特徴を考慮しつつ、自分たちの最大値を発揮する構成が組まれることになろう。

 ホームでは今季まだ一度も勝利がなく、リーグ戦は目下3連敗中だ。反面、リーグ戦では6試合で4失点と守備の安定が数字にも表れており、加えてナビスコ杯では昨季覇者の鹿島アントラーズから逆転勝利を収めるなど、内容と結果がシンクロしつつある。攻守の連動が勝ち点に昇華されることに期待したい。(隈元大吾)

■湘南予想スタメン
3-6-1
GK
村山智彦
DF
島村毅
坪井慶介
三竿雄斗
MF
高山薫
神谷優太
石川俊輝
菊池大介
端戸仁
長谷川アーリアジャスール
FW
大槻周平

名古屋グランパス 主力の半数は休養十分、オーマンの代役は大武が濃厚

 小倉隆史GM兼監督の新体制下で、プレシーズン、ナビスコ杯とすでに2敗を喫している相手が湘南だ。対戦した時期が時期だけにチームが未熟だったとはいえ、これ以上同じ相手に負けられないと意気込みつつも、多少は苦手意識もある。ボールを大事にしたいスタイルだけに相手の持ち味であるプレッシングには真っ向勝負を挑みたいところだが、未だビルドアップの部分ではそれほど精度が高いわけではないため、湘南の狙いに三度はまる可能性も否定できない。

 今節ではオーマンが出場停止で大武峻が出場濃厚だが、パスが得意な彼をして、「危ないならばシモビッチの頭を狙う」とセーフティな考えをすでに持っているほど。さらには前節の鹿島戦で永井謙佑が左足首を負傷。木曜日の練習にも参加しなかったため、欠場の線も十分に出てきた。代役は25日のナビスコ杯神戸戦で同ポジションを務めた杉森考起が第一候補だが、永井の不在はチームにとって大きな穴になることは疑いようのない事実だ。

 しかしながら、悪いことばかりでもなく、鹿島戦では田口泰士のトップ下が大当たりし、1得点1アシストの他にも決定機に数度絡むなど本職顔負けの素晴らしい働きを披露。彼をサポートするベテラン明神智和も38歳とは思えないバイタリティーを見せ、攻守のつなぎ役として強烈な存在感を見せた。潰し屋のイ・スンヒ、リンクマンの明神、そしてアタッカー田口のバランスは守備面でも非常に補完関係に優れており、最前線のシモビッチとの連係もまずまず。左サイドの崩しも高橋諒のプレー次第で補うことはできるはずで、逆にシモビッチ、田口、野田隆之介、杉森の攻撃陣による華麗な地上戦への期待もできる。チーム屈指のテクニシャンたちの奏でるハーモニーは、今後のオプションとしても実に有効な武器となるだろう。

 ナビスコ杯はターンオーバーで臨んだため、主力の半数は休養もしっかり取り、鹿島戦の悔しい逆転負けからの切り替えもできている。ここできっちり湘南へのリベンジを果たし、残るアウェイ3連戦への勢いと変えていきたいところだ。(今井雄一朗)

■名古屋予想スタメン
4-5-1
GK
武田洋平
DF
矢野貴章
大武峻
竹内彬
高橋諒
MF
イ・スンヒ
明神智和
野田隆之介
田口泰士
永井謙佑
FW
シモビッチ

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