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【予想スタメン】シモビッチと菊地光将のエアバトルに注目…今季のナビスコ杯は大宮勝利

2016.04.08

マッチアップが予想される名古屋のシモビッチ(左)、大宮の菊地光将(右) [写真]=Getty Images

名古屋グランパス 公式戦4連敗中も課題は明白、野田隆之介の復調は明るい話題

 現在、ナビスコ杯を含め公式戦4連敗中のチームだが、敗因や課題自体はハッキリしている。まずは失点の半分以上を占めるセットプレーの守備だ。水曜日のナビスコ杯鹿島アントラーズ戦では、矢野貴章を守備のフリーマンに置くシステムを採用して状況打破を狙ったが、この試合でもコーナーキックから失点。負のスパイラルから未だ抜け出せていない。


 また、前半は運動量豊富に試合を進めるものの、後半になってパフォーマンスが落ちる傾向も最近では見られるようになり、より賢い戦い方が勝利のためには必要になってくる。リーグ戦第5節のFC東京戦、ナビスコ杯の鹿島戦と続けて3失点を喫した守備陣も整備が必要であり、現状としてはなかなか好材料を見つけるのが難しいチーム状態とも言える。

 それでも、野田隆之介の復調は明るい材料で、シモビッチと周囲をつなぐリンクマンとして、またポストプレーヤーとしても素晴らしい働きを見せており、鹿島戦では今季初得点を記録するなど好調ぶりをアピールした。ゲームコンディションはまだ万全とは言えないが、体力の続く限りはチームを牽引してくれる頼もしさがあり、注目だ。

 また、家庭の事情で帰国し、再来日が遅れていたイ・スンヒがようやくチームに合流。7日の練習は全メニューを消化し、コンディションもそこまで落ちていない様子だった。今節のメンバー入りは不透明だが、ワンポイントの守備専任として起用される可能性は十分にある。彼が不在の間に、チームはポゼッションの必要性を再認識し、パスサッカーへと傾けてきたが、その戦い方もかなり形にはなってきた。ボランチの田口泰士をはじめ、選手たちはスタイル自体に疑問は抱いておらず、メンタルにブレはない。課題を意識して集中力を高め、信じた道を突き進む――。それが今の名古屋に必要な勝利への道しるべなのかもしれない。(今井雄一朗)
 
■名古屋予想スタメン
4-5-1
GK
楢崎正剛
DF
矢野貴章
大武峻
竹内彬
安田理大
MF
明神智和
田口泰士
古林将太
野田隆之介
永井謙佑
FW
シモビッチ

大宮アルディージャ ナビスコ杯で若手がアピール、多彩な選手を擁して4戦ぶりの完封勝利を狙う

 ミッドウィークに行われたナビスコ杯では、敵地で湘南ベルマーレに1-0で勝利して首位に浮上した。多くの若手を起用した試合で相手を完封し、渋谷洋樹監督は「今日出場した選手が次の名古屋戦に出るかもしれない」と話す。絶対的なレギュラーと言える突出した選手が少ないという見方もあるが、それだけ選手層が厚くなってきたと前向きに捉えるべきだろう。

 チーム内の競争が激化している中、指揮官は湘南戦との継続を匂わせたが、連敗を止めたリーグ戦第5節(対ジュビロ磐田1-1)も、決して内容は悪くなかった。そのため、磐田戦に出場した選手たちが名古屋戦でもベースになるはずだ。

 出場停止の選手はいないが、磐田戦で負傷した渡部大輔は引き続き欠場する見込み。名古屋とは、すでにナビスコ杯の第1節で対戦し、1-0で勝利している。その試合に出場していた選手たちは、自信を持ってこの試合を迎えられるだろう。

 ただし、名古屋は大幅にメンバーを変えてくることが予想されるため、油断は禁物だ。リーグ戦は直近3試合で未勝利となっており、計8失点を喫している。長身のシモビッチに警戒が必要だが、DF菊地光将が抜群の安定感を見せており、前節のジェイ封じに続く活躍が期待される。試合が拮抗した場合も、泉澤仁やネイツ・ペチュニク、マテウスら、途中出場でリズムを変えられる選手たちが控えている点も好材料。リーグ戦4試合ぶりの完封を狙いながら、好機を生かして勝ち点3を持ち帰りたい。(totoONE編集部)

■大宮予想スタメン
4-4-2
GK
加藤順大
DF
奥井諒
菊地光将
河本裕之
和田拓也
MF
横谷繁
金澤慎
岩上祐三
江坂任
FW
ムルジャ
家長昭博

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