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【予想スタメン】首位浮上の川崎、タレント揃いの攻撃陣で甲府の堅守を崩せるか

2016.03.18

小林(左)、中村(中央)、大久保(右)が川崎の攻撃を牽引する [写真]=Getty Images

ヴァンフォーレ甲府 昨季6失点を喫した川崎にリベンジなるか、中盤の攻防に注目

 実践するスタイルは両極にあると言っていいチームの顔合わせ。前節のサガン鳥栖戦では退場者を出しながら、粘り強く守り勝ち点1を持ち帰った甲府だが、昨年の川崎戦ではアウェー、ホームともに3失点。計6失点は、リーグ戦で対戦した17チームの中で最多だった。


 山本英臣はJ1で最も手強いFWとして、ガンバ大阪の宇佐美貴史、そして川崎の大久保嘉人の名を挙げる。「ボールの置き所が良いから奪えない。速くて強くて、駆け引きも上手い。ロングシュートも持っている。相手が寄せてきたらハタく。来なかったらシュートを撃つ。難しいことはしていないけど、そのシンプルなことを突き詰めてやっている」。2戦連続ゴール中の相手エースは、なるべく自陣ゴール前から遠ざけてゲームを進めたい。

 人数を掛け、中央を締めて守る甲府を相手にすると、カウンターを恐れ、縦パスを入れることを躊躇するチームも少なくない。だが、スペースがなかろうと、足元へのパスで相手を崩す技術が川崎にはある。この縦パスをめぐる中央の攻防は見所だ。

 新井涼平が出場停止のため、ボランチには保坂一成が入る模様。経験豊富な選手であるだけに、計算は立つ。ただ、開幕4戦目にして、これで早くも3パターン目のボランチの組み合わせ。阿吽の呼吸、咄嗟の判断といった面では一抹の不安が残る。対照的に、前節のゴールシーンもそうだったが、ニウソンとクリスティアーノの連係が、日を追うごとに高まっているのは好材料。17日に、ナイジェリア人FWチュカの獲得が発表されたことも、刺激になるだろう。(渡辺功)
 
■甲府予想スタメン
5-4-1
GK
河田晃兵
DF
橋爪勇樹
土屋征夫
山本英臣
津田琢磨
松橋優
MF
保坂一成
黒木聖仁
稲垣祥
クリスティアーノ
FW
ニウソン

川崎フロンターレ 前節欠場の小林は先発復帰が濃厚も、大島がけがを抱えるボランチの人選に不安

 気になるのは、先発メンバーだろう。前節をインフルエンザで欠場した小林悠は戦列復帰。今週の練習には参加しており、今節は出場濃厚だ。前節は欠場したものの、開幕から2試合連続ゴールと得点力は健在。最終ラインの背後を突く動きを織り交ぜて、「4-5-1」でリトリートしてくる甲府の守備陣を攻略できる、小林という個の存在は大きいだろう。日本代表メンバーにも選出された小林悠と、J1リーグ通算得点記録更新がかかる大久保嘉人。今節も攻撃陣には期待が集まる。

 一方で、心配なのが大島僚太だ。右足首の状態が芳しくなく、欠場となる可能性もある。中村憲剛とともに中盤の心臓を担う大島の不在が試合にどんな影響を及ぼすのか。今週の練習では、エドゥアルド、森谷賢太郎、橋本晃司、谷口彰悟など、様々なボランチの組み合わせを確認。果たして中村の相棒は誰になるのか。ここは注目ポイントの一つと言えそうである。

 また、最終ラインの顔ぶれも不透明だ。今季は4バックを軸に採用していたが、今週の練習では3バックも実施。「僕もどのポジションで出るかわかりません」と苦笑いしていたのは、前節右サイドバックで出場した谷口。今週はセンターバック、左サイドバック、ボランチでプレー。試合当日の彼のポジションにも注目したい。

 開幕から3戦負けていないとはいえ、ここ2試合は先制点を奪いながら逆転を許すなど、まだまだ試合運びにスキが多い。今節も、ボールを保持して押し込める展開となるのは容易に想像できるだけに、悪いボールの奪われ方からのカウンターには注意しなくてはならない。

 7年ぶりとなる単独首位に立ったが、まだリーグ戦はまだ3試合を消化しただけ。「本当の戦いはこれからだと思います」と谷口も気を引き締める。勝って首位のまま中断期間を迎えたいところだ。(いしかわごう)
 
■川崎予想スタメン
4-4-2
GK
チョン・ソンリョン
DF
エウシーニョ
奈良竜樹
エドゥアルド
車屋紳太郎
MF
森谷賢太郎
大島僚太
中村憲剛
中野嘉大
FW
小林悠
大久保嘉人

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