柏木の同点弾で押せ押せムードに包まれたが、逆転を許してしまった [写真]=清原茂樹
MF柏木陽介の左足から放たれたシュートがネットを揺らすと、約4万3000人が詰め掛けたスタジアムに歓声が響いた。この同点ゴールで浦和レッズに流れが傾くかと思われたが、そう簡単にはいかなかった。
2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第2節が6日に行われ、浦和は3年ぶりにJ1復帰を果たしたジュビロ磐田と対戦。1点ビハインドで迎えた78分、柏木が同点弾を叩き込んだ。しかし、その4分後に逆転を許してしまう。結局、1-2で敗れ、「負けたという結果は非常に最悪です」と悔しさを滲ませた。
柏木が「ほぼミス絡みの失点だった」と振り返ったように、1失点目はペナルティエリア内でDF森脇良太からのバックパスを処理しようとしてGK西川周作がキックミス。DF槙野智章へのパスは通らなかった。「別に周ちゃんとか槙野のせいではない。チーム全体として入りが悪かった分、ああいうところにボールを出してしまった」と、こぼれ球に反応したMF太田吉彰に先制点を奪われた。2失点目については、「ボールに寄せる人、後ろから走り込んでくる選手に対して付いてくる人、そしてボールにアタックする人。その3点すべてにおいてチームとして甘さが出ている」と指摘する。
さらに「今日は全体的に切り替えも遅かった。守ってくる相手に対して、すぐにプレッシャーをかければ、二次攻撃もできた。ミドルシュートを増やしても良かった」とチームの課題を口にした。
浦和は次節、アビスパ福岡をホームに迎える。「福岡もいい守備をするけど、そういうチームに絶対に負けたらあかんと思っている」と福岡の堅い守備を崩すために、今日の反省点を修正できるかがポイントになる。あとは決定力。2日に行われたAFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第2節の浦項スティーラーズ(韓国)戦でも、決定機を作りながら最後までゴールを奪うことができなかった。「実際にチャンスを作っている中で、点を取り切れなかった。そういう点はこれから絶対に上げていかないといけない」。昨季、ファーストステージを無敗で駆け抜けた浦和の意地を見せたいところだ。
By サッカーキング編集部
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