J1通算158ゴール目を挙げた広島FW佐藤寿人(右)[写真]=三浦彩乃
2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第2節が6日に行われ、名古屋グランパスとサンフレッチェ広島が対戦した。
名古屋は前節、敵地でジュビロ磐田に1-0の勝利を収め、幸先良く白星発進となった。今節はホーム開幕戦で2連勝を狙う。スタメンには前節ゴールを挙げたシモビッチ、永井謙佑、田口泰士らが名を連ねた。
一方の広島は、富士ゼロックススーパーカップ2016のガンバ大阪戦で今季最初の公式戦を白星で飾ったが、その後はJ1開幕戦の川崎フロンターレ戦とAFCチャンピオンズリーグの2試合を落として公式戦3連敗。昨季J1王者として開幕2連敗は避けたい今節、先発メンバーには佐藤寿人、ピーター・ウタカ、青山敏弘らが入った。
試合は17分、名古屋が先制に成功する。右サイドを抜け出した古林将太が、グランダーのクロスを供給。ファーサイドに走り込んだシモビッチがフリーで流し込み、ゴールネットを揺らした。
先制を許した広島は43分に試合を振り出しに戻す。ペナルティエリア手前中央のピーター・ウタカが浮き球スルーパス。反応したミキッチがエリア内右の深い位置から折り返し、中央の柴﨑晃誠が右足シュートを放つ。するとボールはゴール前にいた佐藤の体に当たり、コースが変わって枠に吸い込まれた。公式記録は一度、柴﨑のゴールだったが、訂正されて佐藤のゴールと認められ、J1通算最多得点記録更新となった。前半はこのまま1-1で折り返す。
後半に入って、広島が主導権を握る一方で、名古屋はカウンターから勝ち越しを狙う。だが、両チームともチャンスを作るものの、得点には至らない。広島は58分に佐藤を下げて、浅野拓磨を投入。名古屋は59分に矢田旭に代えて、松田力をピッチに送り出す。76分には広島がミキッチを下げて清水航平を投入した。
後半アディショナル1分、カウンターを仕掛けた名古屋は、左サイドからのクロスに、ファーサイドでシモビッチが合わせるが、シュートはわずかに枠の右に外れた。試合はこのままタイムアップを迎え、1-1で終了。名古屋はホーム開幕戦で白星を逃した。一方の広島は、公式戦の連敗は止まったものの、今季J1初勝利はまたもお預けとなった。
名古屋は次節、12日に敵地で川崎と対戦。広島は同日に湘南ベルマーレをホームに迎える。
【得点者】
1-0 17分 シモビッチ(名古屋)
1-1 43分 佐藤寿人(広島)
By サッカーキング編集部
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