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【予想スタメン】意地ぶつかる“神奈川ダービー”…3季連続得点王の大久保、初ゴールなるか

2016.03.04

昨季湘南相手に2ゴールを決めている大久保嘉人 [写真]=Getty Images

川崎フロンターレ 守備の強化に成功、3年連続得点王の大久保に初ゴールに期待

 王者、サンフレッチェ広島を敵地で下す上々のスタートを切った。


 評価を高めているのが、守備陣だ。積極的なコーチングと強気なラインコントロールで、チーム全体にコンパクトな守備陣形を意識させ続けた奈良竜樹。そして長年、韓国代表のゴールマウスを守ってきたGKチョン・ソンリョンは、その高いセービング技術と経験に裏打ちされた落ち着きで、チームにポジティブな結果をもたらすことに成功した。2試合連続無失点なるか。

 そうなると、自ずと試合のポイントも見えてくる。失点しないために気をつけたいのが、ボールの奪われ方だ。引いてブロックを構築してきた広島とは異なり、湘南は前から果敢にボールを奪いにくるスタイル。「湘南のプレスが相手にとって良いプレスになるか。それとも、ダメだと思わせるかは自分たち次第」と中村憲剛。中盤の心臓である中村と大島僚太、そして最終ラインから配給をこなす谷口彰悟と奈良が、湘南のハイプレスの波に飲まれずに、どれだけボールを保持できるか。今週はより重点的にビルドアップに取り組んでいた。それをかいくぐった先に、勝利が見えてくるはずである。

 不安材料は、大久保嘉人が無得点だったこと。たった1試合無得点だっただけで騒がれるのが得点王の宿命でもあるが、背後に抜け出す動きを見せる小林との関係上、大久保がゴール前ではなく、やや低い位置でチャンスメークをこなす時間帯があったのは気になるところ。昨年の湘南戦は2戦2得点だけに、ここで相性の良さを見せつけたいところだ。

 先発は前節と変わらない模様。お笑い芸人であるパンサーの尾形さんが始球式に登場するホーム開幕戦を勝利で飾り、サンキューといきたい。(いしかわごう)

■川崎予想スタメン
4-4-2
GK
チョン・ソンリョン
DF
エウシーニョ
奈良竜樹
谷口彰悟
車屋紳太郎
MF
森谷賢太郎
大島僚太
中村憲剛
狩野健太
FW
小林悠
大久保嘉人

湘南ベルマーレ 黒星発進も、“超攻撃的”湘南スタイルは健在

 ホームで迎えた今季の開幕戦は、新潟に1-2で敗れて黒星スタートとなった。失点はいずれもカウンターに端を発しており、シュートまでやり切ることをはじめ、攻めている際のリスクに対する意識の大切さが改めて浮かび上がった。

 敗戦の一方で、今季標榜する“超攻撃的なスタイル”は立ち上がりから表現されていた。相手ボールになるや一人ならず二人、三人で囲む素早いアプローチや、マイボールとなった瞬時、間髪入れずに縦を目指すゴールへの意欲など、切り替えという概念も一蹴するほど攻守は淀みなく、そうしてゲームを主導することに成功した。GK村山智彦を除き、先発は昨季まで在籍したメンバーで構成されたが、下田北斗やパウリーニョら新加入の面々も途中出場で融合し、随所に特徴を表した。

 今節は川崎のホーム等々力で“神奈川ダービー”を戦う。通算成績では川崎に軍配が上がるが、J1で対戦した2013年と昨年の2シーズンはカップ戦を含めて2勝2分1敗と湘南がリードしている。反面、等々力での過去のリーグ戦戦績は、J2での対戦がとりわけ振るわず、4勝1分10敗と分が悪い。昨季も枠を捉えながら勝点に結ばれなかった苦い記憶が残っている。

 誰が出てもチームとしてスタイルを共有し、その中でそれぞれが個性を発揮する。ゴール前のコンビネーションも繰り返し磨いている。ポゼッションに長ける川崎に握られる時間は少なくないだろうが、我慢の時間帯も含めて勝利に結びたい。(隈元大吾)

■湘南予想スタメン
3-4-2-1
GK
村山智彦
DF
岡本拓也
アンドレ・バイア
三竿雄斗
MF
藤田征也
石川俊輝
パウリーニョ
菊池大介
菊地俊介
高山薫
FW
藤田祥史

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