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【予想スタメン】ネルシーニョ体制2年目の神戸、新加入MF藤田の出来が勝負のカギ

2016.02.26

鳥栖から神戸に加入した藤田 [写真]=Getty Images

ヴィッセル神戸 新システムで守備は安定、得意のショートカウンターでゴールを狙う

 ネルシーニョ体制2年目の初陣となる開幕戦。対戦相手の甲府を意識するよりも、神戸としてどう戦うかが問われる一戦になりそうだ。というのも、昨季まで司令塔を務めた森岡亮太と攻守の要だったボランチのチョン・ウヨンが相次いで移籍し、チームの再構築を余儀なくされる可能性が高いから。


 昨季J1アシストランキング2位の藤田直之(前サガン鳥栖)が加わったとはいえ、完全にフィットするには時間もかかるはず。しかも、例年よりも始動が遅かった今季は実践形式の調整も少ない。開幕1週間前にFC岐阜とのプレシーズンマッチを行ったとはいえ、やはり場数の少なさは認めざるを得ないだろう。特に不安材料は攻撃面での連動性。岐阜戦でも誰がスイッチを入れ、いつスピードを上げるのかといった課題が残った。岐阜戦から1週間でどこまで攻撃面が改善されるかは、開幕戦の一つのポイントになるだろう。

 もちろん、プラス材料もある。岐阜戦では4-3-3のフォーメーションを採用し、アンカーに新加入の村松大輔を配し、その前に藤田と三原雅俊を置いた。ボール奪取能力に長けた3人を中盤に置くことで、ディフェンス面は安定感があったと言える。渡邉千真の決勝点もこの3人が押し上げた中で、右シャドーの石津大介がボール奪い、三原、渡邉とつないで決めている。伝家の宝刀シュートカウンターは健在なだけに、ゲームの主導権を握れば開幕戦も勝機はありそうだ。(totoONE編集部)

■神戸予想スタメン
4-3-3
GK
キム・スンギュ
DF
高橋峻希
岩波拓也
高橋祥平
田中雄大
MF
三原雅俊
村松大輔
藤田直之
FW
石津大介
レアンドロ
渡邉千真

ヴァンフォーレ甲府 守備の要の復帰に安堵も、昨季から続く得点力不足に不安を残す

 開幕前のトレーニングマッチは、5戦して1勝2分2敗。ただ、主力組が出場した時間帯に限ると、420分間でわずか1得点。昨季J1で2番目に少ない26得点に終わった攻撃力の底上げは、引き続きの課題となりそうだ。特に前線の組み合わせに関しては、今なお試行錯誤が続いている。新戦力のニウソンを1トップに、クリスティアーノをシャドーの位置で使う、当初の構想は頓挫。次善の策として、クリスティアーノを1トップに配置したのだが、こちらも機能せず。

 今週のトレーニングでは、相手の背後を突く飛び出しと運動量のある田中佑昌、ボールの収まりとヘディングの強い盛田剛平を起用してみたものの「一長一短があって悩ましい。誰をどの時間に、どうやって選択するのかがポイント」(佐久間悟GM兼監督)と、決断は直前になりそうだ。ただ、どちらを選択するにしても、実戦では今年一度もやっていない組み合わせで、不安は残る。

 それに対して、負傷のために出場が危ぶまれていたGK河田晃兵、不動のキャプテン山本英臣が、それぞれ間に合ったのは好材料。「まずは堅いゲームをしないといけない」(稲垣祥)なか、相応の守備の安定を保つことはできそうだ。

 J1におけるシーズン開幕戦は過去1分5敗。また、ノエスタでは4戦4敗、通算4得点13失点と、相性は良くないのだが、粘り強く試合終盤まで耐えていって、攻撃に特長ある福田健介、吉野峻光、森晃太らの投入でワンチャンスをモノにする展開を、佐久間GM兼監督は思い描いている。(渡辺功)

■甲府予想スタメン
5-4-1
GK
河田晃兵
DF
新里亮
土屋征夫
山本英臣
津田琢磨
松橋優
MF
新井涼平
ジウトン
稲垣祥
クリスティアーノ
FW
田中佑昌

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