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決勝目指す広島MF青山、敵将の警戒も「僕を止めてもチームは止まらない」

2015.12.15

会見に臨んだ森保一監督(左)と青山敏弘(右)[写真]=FIFA via Getty Images

 サンフレッチェ広島は、16日に行われるFIFAクラブワールドカップ2015準決勝で南米代表のリーベル・プレートと対戦する。試合を翌日に控えた15日、広島の森保一監督とキャプテンのMF青山敏弘が公式会見に臨んだ。

 広島は、10日に行われた開幕戦でオークランド・シティ(ニュージーランド)に2-0の勝利。13日に行われた準々決勝では、アフリカ王者のマゼンベ(DRコンゴ)を破り、前回出場した2012年大会を越えるベスト4初進出を果たした。


 準決勝でリーベル・プレートに勝利し、日本勢初の決勝進出を目指す広島。「自分自身はここからが勝負だと思っている。勝負するためにこの大会に挑んでいますし、明日は戦います」と青山が宣戦布告すれば、森保監督は、「リーベルに勝てば世界的な快挙だと思うし、世界中のほとんどの方々がリーベルが勝つと思って試合を見ると思う。でもサッカーは何が起こるかわからない。我々にも必ずリーベルに勝つチャンスはある」と語り、虎視眈々と南米王者撃破を狙う。

 勝利へ意気込む2人だが、チームにとっては中2日の連戦で厳しい戦いが続く。しかし、森保監督は「フィジカル的にはもちろん疲労が溜まっているが、メンタル的には勝っている。世界の舞台でリーベルと戦えるという大きなモチベーションと喜びで、今日の練習も非常に選手はハツラツとした表情と動きでプレーできていた」と選手たちのモチベーションの高さを明かし、青山も「リーベルに向けて逆算してここまでやってこれていると思う。初戦はターンオーバーを使って選手を入れ替えたのでさほど問題はないかなと思う」と同調した。

 大一番を見据える森保監督は、「相手のストロングポイントは止めないといけないし、ウィークポイントは突いていく。我々の形を崩してこれまでやってきたことを変えて戦うつもりはありません。サッカーはゴールを奪うか奪われるかのスポーツですが、その前にボールを奪うか奪われないかというせめぎ合いをしっかりやっていきたい」と普段通り戦うことを強調。だが、激しい試合には真っ向勝負で挑むという。

「一番大切なことは、相手が試合開始から強烈なプレッシャーをかけてくると思うので、しっかりと気持ちを持って激しい戦いを挑んでいくことだと思う。非常に厳しく激しく戦ってくる相手ですし、攻撃は個人としてもチームとしても世界のトップレベルのクオリティを持っている。ただ、球際の部分で相手と戦っていくことをしっかりとやれなければ、試合を良いかたちで進めることはできない」

 警戒を強める森保監督は、リーベルのキーマンを問われると「中盤の選手でいえば、(マティアス・)クラネビッテル選手は攻守をつなぐ役目だと思うし、攻撃の部分で(カルロス・)サンチェス選手はセットプレーのキッカーを含めてチャンスを作る側にもなれるし、最後にゴール前に顔を出してくる」と2選手の名前を挙げた。

 その一方で、リーベルの指揮官から警戒している選手として名指しされた青山。「僕には関係ないですね」と小さく首を横に振ると、「どのチームも自分には厳しくくる。でもそれは覚悟して試合に出ている。それがクリアできなければこのゲームに勝てないというわけでもないので。自分が激しくマークされればされるほど、他の選手にチャンスがあると思っている。僕を止めてもチームは止まらないです」とチームへの信頼と自信を語った。

 また、試合にはリーベルのサポーターが1万人以上集結する模様。だが青山は、「1万人来ようが、何万人来ようが浦和レッズには敵わないので(笑)。その中で今年勝っていますし、そういった意味で何にも問題ないです」と余裕の表情を見せると、森保監督も「雰囲気や厳しさも含めて楽しめればと思います」とコメントした。

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