FOLLOW US

沼津にJ3ライセンスが交付…ゴン中山にJリーグ復帰への道が開ける

2015.09.24

沼津に加入した中山雅史 [写真]=Getty Images

文=青山知雄

 Jリーグは24日、東京都内で2015年度第9回理事会を開催し、2016シーズンのJ3クラブライセンス判定結果を決議。47歳の元日本代表FW中山雅史が選手登録されたアスルクラロ沼津に来季からのJ3クラブライセンスが交付され、現在セカンドステージを戦っている日本フットボールリーグ(JFL)の成績次第で、来季からJリーグに参加できる可能性が出てきた。


 ゴン中山に朗報が届いた。この日の理事会では、J3入会を希望する「Jリーグ百年構想クラブ」に承認されていた沼津、奈良クラブ、鹿児島ユナイテッドへのJ3クラブライセンス交付が決定。今後、JFLで4位以内、百年構想クラブの上位2クラブ以内という条件を満たせば、来季の明治安田生命J3リーグに参加できることになった。ただ、百年構想クラブながらスタジアム基準を満たさないことで今回のJ3ライセンス交付を見送られたヴァンラーレ八戸がJFLファーストステージを制して年間2位以内を確定させているため、「百年構想クラブで2位以内」という条件を満たすクラブは残り一つ。沼津は現在JFL年間順位で勝ち点42の5位につけており、勝ち点47で4位の鹿児島、勝ち点39で6位の奈良というライバルと、残り8試合で一つのJ3昇格枠を争うことになる。

 今後は11月の理事会でJリーグ入会を承認されたのち、同月末に終了するJFLの最終順位でJ3参入クラブが決定する。沼津はJFLでの平均入場者数がJ3参入の目安とされる2000人をやや下回っており、入会に向けて中山効果による盛り上がりが期待されるところ。Jリーグの村井満チェアマンは「中山さんの参戦は沼津というクラブだけなく、J3やJリーグ全体に多くの関心を呼ぶ好材料だと思います」とレジェンドの選手登録を歓迎していた。

 もし中山がJリーグ公式戦のピッチに立つことになれば、2012年11月24日にJ1最年長出場記録を樹立したコンサドーレ札幌時代の横浜F・マリノス戦以来となる。チームは勝ち点5差で4位鹿児島を追いかける立場だけに、ゴン効果による入場者数アップと逆転でのJ3昇格を手にできるかに注目が集まる。

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO