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【J1第23節予想スタメン 甲府vs鳥栖】2位鳥栖は守備に課題、勝利のカギは代表組の活躍か

2014.09.12

日本代表に招集された林(左)と坂井(右) [写真]=兼子愼一郎、Getty Images

ヴァンフォーレ甲府 主力組に故障者が続出、若手選手は穴を埋められるか

 辛うじて残留圏内に踏み止まっている甲府だが、リーグ戦再開後の8試合は5分3敗と未勝利。10日の天皇杯は120分間を戦い、北九州にPK戦の末に敗れ、心身ともに疲労感を残しての今節となる。


 マルキーニョス・パラナが前節の柏戦で傷み、他にも阿部拓馬水野晃樹福田健介など主力と準主力級に故障者が相次いでいる。盛田剛平石原克哉は貴重な戦力だが、2人は途中交代ながら天皇杯に出場。“Over35”という年齢を考えると、コンディション面での不安が否めない。甲府が鳥栖に対して、競争力を発揮できる顔ぶれを揃えることがまず容易でない。

 過去に札幌や湘南でプレーし、U-20ブラジル代表の経歴もあるキリノが、天皇杯で“甲府デビュー”を果たした。今季の終盤戦に向けて期待の懸かるタレントだが、今節で活躍できるかと言われると、やはりコンディション的に厳しい。

 守備陣は青山直晃山本英臣阿部翔平という中心選手3名が天皇杯を回避しており、守備のベースには若干の安心感がある。また下田北斗稲垣祥は延長戦までフル出場しているが、大卒新人の彼らなら体力的に対応可能だろう。特に稲垣は有酸素運動の数値がチームでも断トツというタフガイ。2人は複数のポジションに対応可能なオールラウンダーでもあり、チームの“穴”を埋めてくれるはずだ。(大島和人)

■甲府予想スタメン
3-4-3
GK
荻晃太
DF
青山直晃
山本英臣
佐々木翔
MF
ジウシーニョ
新井涼平
下田北斗
阿部翔平
FW
稲垣祥
盛田剛平
石原克哉

サガン鳥栖 天皇杯の激闘によりコンディション面に不安

 リーグ戦2位につける鳥栖だが、10日に行われた天皇杯4回戦では延長戦の末、山形に敗れてしまった。リーグ戦の主力の多くを起用しており、120分間の激闘を戦ったうえ、中2日のアウェー戦となるだけにコンディションという点では、大きなディスアドバンテージを背負うことになってしまった。

 また、天皇杯で菊地直哉が負傷し、別メニュー調整が続いている丹羽竜平とともに甲府戦の欠場が濃厚となっている。アジア大会に臨むU-23韓国代表に参加しているキム・ミンヒョクも離脱しており、堅守を支えてきた最終ラインは変更を余儀なくされることになる。吉田監督就任後、公式戦では6試合連続失点中と未だ無失点試合がないだけに、より厳しい状況を強いられることになった。

 一方で明るい材料を挙げれば、日本代表に合流していた坂井達弥林彰洋、韓国代表に合流していたキム・ミヌが今節はいずれも先発が濃厚。それぞれが代表で刺激を受けて鳥栖に戻ってきており、好影響を与えてくれるはずだ。

 また、甲府にはJ1で過去3度対戦し、2勝1分と負けがなく、相性が良い。ナビスコ杯は予選グループで敗退し、天皇杯も山形に敗れ、タイトル獲得を目標としている鳥栖にとって残されたタイトルはリーグ戦のみ。リーグ戦1本に集中できるという意味では、選手たちのリーグ戦に懸けるモチベーションは高まっている。

 苦しいチーム状況だが、気力で体力面の不安をカバーしたいところだ。(totoONE編集部)

■鳥栖予想スタメン
4-2-3-1
GK
林彰洋
DF
金井貢史
小林久晃
坂井達弥
安田理大
MF
高橋義希
藤田直之
水沼宏太
池田圭
キム・ミヌ
FW
豊田陽平

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