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JFA、高円宮記念JFA夢フィールド内に建立された高円宮憲仁親王像の除幕式実施を発表

2020.09.10

高円宮憲仁親王像の除幕式が行われた [写真]=JFA

 日本サッカー協会(JFA)は10日、「高円宮記念 JFA 夢フィールド」に高円宮憲仁親王像を建立、同施設において銅像の除幕式を執り行ったと発表した。

 JFAは像の建立理由を「名誉総裁であられた高円宮憲仁親王の日本サッカーへの思いを継承し、そのご功績を後世に伝えるため」と説明。「除幕式は、JFA 名誉総裁であられる高円宮妃殿下ご臨席のもとに行われ、銅像の制作者である小川幸造東京造形大学名誉教授、台座に名称を揮毫(きごう)した川淵三郎キャプテン(JFA 相談役)、田嶋幸三 JFA 会長をはじめとする役員ら 13 人が出席しました」と発表した。

 完成に際しJFAの田嶋幸三会長は以下のようにコメントしている。

「高円宮憲仁親王像が完成し、身が引き締まる思いとともに、まさにこちらに殿下がいらっしゃるような、心強く、温かい気持ちになります。日本代表選手や未来の日本代表、指導者、審判員らは常に高円宮殿下に見守られながら、東京湾を一望するこの雄大なフィールドで研鑽を積み、世界トップを目指します。夢フィールドが世界屈指のトレーニングセンターとして機能し、ここから多くの優秀な人材を送り出していくことを、あらためて殿下にお誓いしたいと思います」

 銅像についてJFAからのリリース

サッカーがお好きだった高円宮憲仁親王。日本サッカー協会(JFA)の申し出をお受けになり、1987年4月1日に名誉総裁に就任されました。1993年のJリーグ開幕、2002年のFIFAワールドカップの招致など日本サッカーが大きく変化する時代の中で、折に触れて日本サッカーの進むべき道を示されました。「若手の育成が日本サッカーの発展につながる」という高円宮さまのお言葉を受け、JFA は高円宮杯とJFAアカデミーを創設。また、高円宮さまが大切にされた「フェアプレー」を推進するため、1995年から全ての国内大会に「フェアプレー賞」を設けました。

高円宮さまはサッカーをご覧になるだけではなく、ご自身でもサッカーやフットサルをプレーなさっていました。1988年に京都で行われた国民体育大会ではJFAと地元サッカー協会のチームのサッカー交流試合を計画され、JFAチームをけん引。以降、国体開催地のサッカー協会とJFA両チームの交流戦は恒例行事となっています。2002年、日本と韓国の共同開催となったFIFAワールドカップでは、JFAの名誉総裁として大会の成功と両国の親善に力を尽くされました。皇族としては第二次世界大戦後初めて韓国を公式訪問。両国で開催された全64試合のうち18試合を観戦されたほか、日本と韓国の架け橋となり、文化交流にも力を注がれました。ホスピタリティに満ちた大会は、開催地だけでなく、各国チームのキャンプ地でも数々の交流が育まれるなど、「笑顔のワールドカップ」と称され、今も語り継がれています。2002FIFAワールドカップが閉幕した5カ月後の11月21日、高円宮さまは心室細動で倒れられ、御年 47 歳の若さで薨去されました。高円宮さまが薨去された翌年の2003年、妃殿下がJFAの名誉総裁にお就きになりました。妃殿下は高円宮さまのご遺志を継がれ、日本サッカーの振興とサッカーを通じた国際親善に力を尽くされています。

サッカーの発展に心を砕かれ、常に我々の背中を押し続けてくださった高円宮さま。この像は、高円宮さまの日本サッカーへの思いを継承し、そのご功績を後世に伝えるために建立しました。

銅像の制作は東京造形大学の小川幸造名誉教授、台座名称揮毫は日本サッカー協会第10代会長の川淵三郎によるものです。

高円宮憲仁親王像の除幕式が行われた [写真]=JFA

By サッカーキング編集部

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