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【スカサカ!ライブ】岩本輝雄氏がブラジル戦を切る「ハリルはビビった」

2017.11.14

 サッカー日本代表は11月10日(金)、ブラジル代表と国際親善試合を戦い、1-3で敗れた。この試合について、番組ゲストのサッカー元日本代表、岩本輝雄氏が解説した。

 岩本氏はこの試合の日本のプレーについて「立ち上がり3分までは良かった」とコメントし、その理由、そしてその後、相手にペースを握られてしまった原因を次のように推察した。

「3分まではものすごいフルプレスをかけて、相手にほとんど何もやらせずに、いい状態でした。そして5分ぐらい過ぎてからですかね、いったんラインを少し引きましたよね。行けるところもなかなか行かない、そして相手にボールを持たれてから、日本のペースでなくなりましたよね」

 ハイプレスを自重し、リトリート気味に試合を進めた日本。この戦術がネイマールら個人能力の高いブラジルの選手たちに余裕を与えてしまったと岩本氏は分析する。

「ボールに行けばいいところをフリーにし、プレッシングに行けばいいところをステイして、(相手が自陣に)入ってきたら(奪いに)行きましょうと。そうするとやはり、ブラジルの中盤やネイマール、ウィリアン、センターフォワードのガブリエル・ジェズスはみんなうまいので、ちょっとした隙間、1メートルでも空けてしまうと簡単に前を向かれてしまいますし、ワンツ-で何回も崩されましたよね。ああいうシーンが出てきたので、そこは問題が大ありなのかなと」

 立ち上がりにハイプレスを掛けながら、すぐに戦い方を変えたヴァイッド・ハリルホジッチ監督について、岩本氏は「ビビったかな、という印象を受けました」と語った。

 とはいえ、「これはまだ本番じゃないですから」と岩本氏が語るように、ブラジル戦はテストマッチの一環にすぎない。3点を奪われたが、岩本氏は「やられたシーンはカウンターで、きれいに崩されたシーンはない。それ以外の失点はPKとセットプレーの流れから。そんなに悲観することはない」と、チームの戦い方については一定の評価を与えた。

 また、この試合では開始早々にビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によってブラジルにPKが与えられたが、岩本氏はVARの印象について次のように語っている。

「ゴール前での際どいところではいいと思うんですけど、(ピッチの)真ん中とかでは別にいらないかなって。(流れが)止まってしまうから。(56分に)ネイマールにイエローカードが出たじゃないですか。あそこは別にいらない。ゴール前での際どいところはありかもしれない。今回は日本にとってマイナスに出ましたけど、日本にプラスになることがあるかもしれないですから」

 11月17日21時から放送の『スカサカ!ライブ』では、J2リーグ最終節プレビューや日本代表親善試合ベルギー戦レビューなどが放送される。また、レギュラー解説委員を務める岩政大樹(東京ユナイテッドFC)がプロデュースするインタビューコーナー「今まさに聞く!」には、ジュビロ磐田の名波浩監督が登場する。

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