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大久保嘉人が個人サポーターズクラブ会員と初の交流イベント開催「みんながついていると思って頑張ります!」

2017.06.12

 2017年6月10日、MIFAフットボールパークにおいて、大久保嘉人オフィシャルサポーターズクラブ「13」感謝祭が行われた。

 大久保嘉人オフィシャルサポーターズクラブ「13」は、2016年6月9日にスタートした大久保の個人サポータークラブ。発足から1年が経ち、大久保からの感謝の気持ちを込めて、初めてサポーターズクラブのイベントを開催することとなった。

 会場となったMIFAフットボールパークには、サポーターズクラブの会員50名が集結。東京都内での開催だったため関東近郊からの参加者が大半かと思いきや、北は北海道から南は宮崎まで、ご年配の方から小さな子供まで、日本全国から多くのファンが集まった。

 フットサルコートに大久保が笑顔で登場すると、一気にその場が華やかな雰囲気になった。「時間は短いですが、楽しんで帰ってください」という挨拶の後、まずはコート内で「エンジョイフットサル」と銘打ち、大久保と一緒に体を動かして遊ぶコーナーが実施された。

 手をつないでの鬼ごっこや一対一でボールを奪い合う遊びなど、参加者と身近に触れ合えるゲームを、大久保は終始、笑顔を浮かべながらこなしていく。合間には参加者たちと談笑したり、即席のGKとなって子供たちのシュートを受けたりと、持ち前の親しみやすさを発揮していった。

 その後は参加者からのリクエストが多かったというPK対決、一対一の対決コーナーに突入。PK対決では大久保がキッカーを務め、希望者がGKを務めたのだが、「本気でお願いします」とリクエストした参加者との対決では要望どおり豪快なキックを蹴り込み、歓声を誘っていた。

「エンジョイフットサル」の最後は参加者を4つのチームに分けてのフットサル対決。大久保は普段のFWではなく、最終ラインに入って相手の攻撃を食い止める役割を担ったが、意外なほど軽い守備で相手チームにゴールを献上し、思わず苦笑いを浮かべる場面もあった。

 フットサルコートで汗を流した後は、隣接するカフェで交流会がスタート。参加者はそれぞれサインを入れてほしいグッズを手に列を作り、順番にサインと写真撮影をしていく。FC東京はもちろん、川崎フロンターレやヴィッセル神戸、セレッソ大阪、そしてマジョルカやヴォルフスブルクのユニフォームやポスターなどを持参したファンもおり、改めてファン層の広さを思い知らされた。

 合間には○×クイズを実施。「2010年南アフリカ・ワールドカップでの大久保嘉人の背番号は13番だった」、「大久保嘉人の血液型はA型だが、大久保ファミリーも全員がA型である」といった問題が出され、最後まで残った9人にはサイン入りスパイクなどの貴重なグッズがプレゼントされた。

 質問コーナーでは「キャリアでのベストゴールは?」という質問に対し、大久保は「ほぼすべてのゴールを覚えているんですけど、やっぱりJリーグ初得点(2001年4月14日、J1リーグ1stステージ第5節、対ジュビロ磐田戦)ですね」と回答。「あのゴールを取れなかったら今はなかったと思う」としながら「開始早々にゴールを取ってすぐに退場になったんで、よく覚えています(笑)」とほろ苦い思い出を語った。

 イベント前日は大久保の35回目の誕生日だったため、ここで本人へのサプライズとしてバースデーケーキが登場。参加者からは年齢に合わせて合計35本のバラを手渡され「バラをもらえるなんて思っていなかったし、もらったこともないのでとてもうれしい」と笑顔を見せた大久保だったが、ここで彼の口から衝撃の事実が伝えられた。

「昨日、実は扁桃腺が腫れて40.7度の熱が出てしまって、寝込んでいたんです。2年前には扁桃腺が腫れて入院しているので、どうしよう……と思ったんですが、このイベントがあるからどうにかして治そうと思って頑張って、今日の午前中に点滴を打って、午後に練習をしてからここに来ました!」

「エンジョイフットサル」では軽快な動きを披露しており、午前中に点滴を打っていたとは思えぬほどだったが、本人は「午前中に病院に行ったけど、ようやく元気になったよ」と、交流したファンから多くのパワーをもらった様子だった。

 最後は大久保から「今年は移籍していろいろ大変だけど、みんながついていると思って頑張ります。これからも大久保嘉人をよろしくお願いします!」とメッセージが送られ、楽しいひと時はあっという間に終了。参加者たちは大久保からプレゼントを手渡され、とびきりの笑顔に見送られてそれぞれの家路についた。

 感謝祭終了後、大久保は「うれしい。これだけ来てくれるとは思えなかった。わざわざ遠いところから今日のために来てくれてありがたかったし、もっと頑張らなきゃいけないな、と思いましたね」とコメント。「今日が第1回目だったけど、もっとやりたいし、いろいろなことをやってみたいよね」と次回のイベント開催に意欲を見せた。

 ファンサービスでの“神対応”や親しみやすさも魅力の一つだが、ファンが期待するのはやはりピッチで戦い、貪欲でゴールを担う大久保の姿だ。今後に向けて、彼は改めてこう語った。

「J1リーグ通算200ゴールを取りたいよね。それしか目標がないから。俺も自分に期待しているし、その目標がなかったらもう辞めていると思う。今日のイベントをきっかけにまた頑張ろうと思ったし、みんなゴールを決めるところを見たがっていると思うので、見せたいと思っています」

(取材・文/池田敏明)

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