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JFL昇格に「ホッとした」FC今治オーナーの岡田武史氏、来季目標は「J3に上がりたい」

2016.11.26

JFL昇格が決まり、記者団の取材を受ける岡田武史氏 [写真]=前田カオリ

 全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2016決勝ラウンド2日目が26日に行われ、ヴィアティン三重とFC今治が対戦。3-0で勝利したFC今治が決勝ラウンド連勝で来季のJFL昇格を決めた。

 この日の第1試合に登場して勝利したFC今治。第2試合の三菱水島FCと鈴鹿アンリミテッドFCの結果でJFL昇格が決まる状況となり、岡田氏はスタンドで観戦。鈴鹿が勝利したため、FC今治の昇格が決まった。第2試合後、岡田氏は「昇格が決まってホッとしています。すぐ、JFLに向かって経営の面や補強の面で動き出さないといけないと思っています」と早くも来季を視野に入れる。

 2014年11月にFC今治のオーナーに就任した岡田氏は、2025年にはJ1で常時優勝争いをするチームにすることを掲げたが、「正直、JFL、J3というところに長くいると疲労するので、できるだけ早く上がれるように、来季補強、強化に力を入れたいと思います」と話すと、来季の目標を問われても「できたらJ3に上がりたい」と意欲的に語る。

 今季からは元U-17日本代表監督だった吉武博文氏が、クラブのメソッド事業本部勤務から指揮官に就任。「吉武監督がいいチームを作ってくれましたし、選手たちも一致団結して本当に素晴らしいプレーをしてくれたと思います。あと、チームが勝つことを考えて動いてくれたみんなのおかげだと思います」と、監督をはじめとした関わった人たち全員の頑張りの結果であることを強調した。

ベンチから戦況を見つめる岡田氏(左)と吉武監督(右) [写真]=前田カオリ

ベンチから戦況を見つめる岡田氏(左)と吉武監督(右) [写真]=前田カオリ

 オーナー就任からの2年間は「簡単にはいかないと考えていました」とコメントする一方、「結果的に2年間でJFLへ上がれた方が、今治・東予の人たちに認められる、支持されてから上がったという意味で良かったのかなと」と回顧。「去年JFLに上がっていたら、よそから来てパッと上がっていったと思われ、皆さんについてきてもらえなかったと思います。そういう意味でもベストなタイミングで上がれたのではないかと。いろいろな状況が好転し、転がり始めたところで、最後の背中を押すためにトップチームがJFLに上がるという最後のピースがありました。それがうまくハマったので、大きく転がり出すのではないかと思っています」と、クラブのさらなる成長も見据える。

 岡田氏はチーフ・メソッド・オフィサー(CMO)として鈴鹿戦、三重戦とベンチに入り、吉武監督とともにチームへの指示も行ったが、来季以降については「ここを乗り越えたので、ベンチに入るつもりはないです。ここが勝負どころと思っていました」と答え、フロントに専念する意向を示している。

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