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幕張に予定…JFAの基地ナショナルフットボールセンターの意義は

2015.05.17

現在の日本代表を率いるハリルホジッチ監督 [写真]=小林浩一

文=川端暁彦

 5月14日、日本サッカー協会(JFA)は「JFAナショナルフットボールセンター(仮称)」の候補地として千葉県千葉市にある千葉県立幕張海浜公園を選定した。日本サッカー協会は行政などと連携しながら全国47都道府県に天然芝や人工芝のグラウンドとクラブハウスを備えた「フットボールセンター」を精力的に整備してきたが、それとはまた別に、ついにJFA自らが管理するグラウンド施設を手にすることとなる。

 これまでも福島県のJヴィレッジ、静岡県のJステップ、大阪府のJグリーンのように複数面のグラウンドを備えた大型施設は日本中に存在しているが、あくまでも独立採算で運用され、日本サッカー協会も他のチーム同様に代表合宿などに際して随時借り受けるもの。専有施設ではなかった。

 今回作られる施設は、空いている時間で一般に貸し出されるような可能性はあるものの、基本的には日本サッカー協会が使うためのグラウンドだ。指導者講習などの場ともなる見込みで、原博実専務理事によれば、これまで特定期間に限定されていた(つまり、その期間に休みが取れなければ、受講できない仕組みだった)指導者ライセンスの講習を、より長いスパンで受け付け、気軽に受けられるようにしたいとの狙いもある。一部報道で「代表専用グラウンド」との表現もあったが、あくまで「JFAの」グラウンドであるところがミソだ。選定に際して出された条件は空港から近く、日本サッカー協会のある御茶ノ水からもそう遠くはないこと。もちろん十分な広さが確保される必要があり、専有できることも重要だった。そうした点から幕張海浜公園が選定されている。

 プロジェクトの中心だった島田信夫技術部長が「いま(各年代の)代表合宿をする際に問題になるのはいつもグラウンドと宿泊施設の確保」と言うように、「この期間にこういう場所で合宿を張りたい」と思っても、調整がうまくいかないケースもあった。それがこのグラウンドの建設で大きく変わる。クラブハウスには代表スタッフが常駐することも予定されており、各年代の代表が同じ場所でトレーニングを行うことで緊密に連携を図り、情報を共有していく狙いもある。もちろん、ユース年代の代表選手がA代表の練習を見学するといった「刺激」も期待されている。

 一部に誤解があるようだが、Jヴィレッジなどはあくまで多数ある合宿施設の一つであり、各年代の代表が常に合宿を張ってきたわけではないし、代表スタッフの駐留場所だったわけでもない。メインの役割はアマチュアの大会開催場所や様々なカテゴリーのチームの合宿場所としての運用であったことから、原専務理事も「すみ分けられると思っている」と明快だった。

 新グラウンドの竣工は2018年を予定しているが、日本サッカー協会はそのための予算も継続して積み立ててきており、大きな障害はない模様。実現すれば、JFAが「自分の基地」を確保することになる。

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