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レジェンドマッチに1万5千人が熱狂…トレゼゲ氏がハットトリックで会場沸かす

2015.05.04

レジェンドマッチに出場したユヴェントスレジェンズ

 4日、ベストアメニティスタジアムで「九州レジェンズ vs ユヴェントスレジェンズ レジェンドマッチ 2015」が開催された。

 元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏率いる「九州レジェンズ」には、元日本代表MF前園真聖氏や同MF三浦淳寛氏らが参戦。「ユヴェントスレジェンズ」には元フランス代表FWダヴィド・トレゼゲ氏の他、イタリア・ワールドカップ得点王のサルヴァトーレ・スキラッチ氏やGKステファノ・タッコーニ氏など豪華な顔ぶれが並び、スタジアムには1万4943人のファンが集まった。

 試合は、立ち上がりから九州レジェンズが主導権を握る。前日会見でスキラッチが「勘弁して欲しい」と言っていた“若さ”を武器に、前線から激しいプレスを掛けていく。先制点が生まれたのは22分、前園がペナルティエリア内左の角度のない位置からシュートを放ちネットを揺らした。37分にも、松原良香が左サイドからのクロスに頭で合わせ追加点。前半終了間際にCKを獲得したユヴェントスレジェンズは、スキラッチからの折り返しにトレゼゲがシュートで狙うが、枠を捉えることができず。九州レジェンズが2点のリードでハーフタイムを迎えた。

 後半に入っても、九州レジェンズの容赦ない攻撃が続く。55分、スルーパスに抜け出した久保竜彦が左足を振り抜く。アントニオ・キメンティが足を伸ばし触ったが、ボールはそのままゴールに吸い込まれた。ザッケローニ監督がハーフタイムに「相手は疲れている」と言った通り、ユヴェントスレジェンズにやや疲れが見え始める。63分には4点目を奪われ、トレゼゲが苛立ったようなジェスチャーをする場面もあった。

 残り15分に差し掛かり、スタンドからも「ゴール!ゴール!」とユヴェントスレジェンズの得点を待ちわびる声が響くと、名門ユヴェントスのプライドを示す。74分、左CKからのクロスにファーサイドのトレゼゲが頭で押し込んで1点を返した。名ストライカーのゴールに会場が一気に盛り上がりを見せる中、ユヴェントスレジェンズはこの日もザッケローニ監督の通訳を務めた矢野大輔氏を助っ人として投入する。

 勢いづいたユヴェントスレジェンズは78分、右サイドからのクロスに反応したトレゼゲが鮮やかなダイレクトボレーを突き刺す。美しいスーパーボレーに観客もヒートアップ。その4分後、再びトレゼゲが魅せる。左サイド深い位置からのクロスに右足ボレーを叩き込み、ハットトリックを達成。会場は興奮のるつぼと化した。

 最後は新居辰基がダメ押しゴールを決めて、5-3で九州レジェンズが勝利。レジェンドたちが合計8ゴールの打ち合いを演じ、最後まで観客を魅了した。ザッケローニ監督は、「選手の質とゴール、内容と全ての要素が詰まった良い試合だったと思います」と総括すると、「前半飛ばし過ぎて、後半は少しダウンしたが、なんとか勝つことができてよかった」と勝利を喜んだ。

 トレゼゲは、「非常に満足できる試合だった。なによりファンのみなさんが盛り上げてくれたので、また日本に帰ってきてプレーをしたい」とコメント。ハットトリックの点数を問われると「自分を評価するのは恥ずかしい」と謙遜した。最後は「こうして多くのファンがスタジアムに足を運んでくれて、日本にはたくさんのユヴェントスファンがいることを実感した。また日本に戻ってきてファンの前でプレーしたいと思う」と、詰め掛けた大勢のファンに感謝の言葉を伝えた。

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