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中田英寿氏、日本サッカーは「文化を作り上げれば、世界トップ3に入れる」

2014.04.14

新プロジェクトの会見に出席した中田英寿氏

 日研総業株式会社は14日、都内で会見を開き、元日本代表MF中田英寿氏が立ち上げた日本文化再発見プロジェクト「ReVALUE NIPPON」とコラボレーションし、同社が運営する製造業専門の求人情報サイト「e 仕事」と共同で、日本のモノづくりの魅力を国内外に広く伝える新たなプロジェクト「モノづくりニッポン e 仕事×ReVALUE NIPPON」を始動すると発表した。

 会見に出席した中田氏は、記者団の質問に応え、6月に開幕を控えたブラジル・ワールドカップに臨む日本代表について言及した。

 中田氏は、日本サッカーの将来について、「僕がこれまでずっと現役時代から思っていたことの一つで、日本のサッカーとはどういうものか。強い相手だから引いて守ってカウンターで勝負する、こういう強い相手だから、またやり方を変えて違う戦術をとる、ということは大事だと思いますが、それよりも自分たちのサッカー、日本はこういうサッカーをするんだということを世界にきちんと伝える。それができることが日本のサッカーがもう一歩ステップアップしていくところで大事なことだと思います。長い100年、200年先を見据えた上で、日本のサッカーとはこういうものというのを伝えていければ、ブラジルだけじゃなく、その先にあるロシアとか2022年につながっていくんじゃないのかなと思います」とコメント。

 日本代表メンバー発表まで約1カ月となったが、代表選出に最も大切なことを問われ、「代表に選ばれるためにサッカーをやっていればそれでいいと思いますけど、サッカーをやっている、プロの中で特に上を目指しているというのは、日本代表に選ばれることではないと思う。自分の生き方だったり、モノの考え方、サッカーに対する考え方だったり、それをどうやって表現するかなので、代表に選ばれることということには、僕はあまり答えられませんが、毎日の積み重ね。それは自分と真摯に向き合って、どうやって次につなげていくか、どうやったら選ばれるか、どうやったらいいものが作れるのか、ということは簡単なことじゃないし、だからこそ、面白いんじゃないかと」と語った。

 また中田氏は、「文化とは毎日の積み重ねであり、文化だと判断するには100年1000年単位の見方が必要。そういった意味で日本のサッカーはまだプロとして始まって短いので、文化という形でまだ成り立っていない。だからこそ、それを目指した上での考え方を出していかなければいけないです。今、それを聞かれたら、文化はまだできていないんじゃないかなと。それを作り上げるということが最終的にはワールドカップで勝っていく結果にもつながっていくと思います。見てるとわかる通り、実力が均衡した試合になればなるほど、その国が持っている歴史だったり背景だったり、そういった文化というものが、非常に大事になってくると思うので、日本代表もそこに足を踏み入れて進んでいく段階にあると思うし、それを作り上げていけると将来、本当に世界のトップ3に入れるようになっていけるんじゃないかなと思います」と続け、日本のサッカー文化に言及。サッカーが文化として定着すれば、世界のトップを狙えると回答している。

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