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恩師を超えた“小さな2年生守護神”…北村公平が桐光学園をリベンジの舞台に導く!

2019.07.31

身長172cmのGK北村公平が桐光学園を2年連続のインハイ決勝へ導いた

 桐光学園(神奈川①)は、後半アディショナルタイムに大会最注目のエースFW西川潤主将(セレッソ大阪内定)が2試合連続となる決勝ゴール。1-0で京都橘(京都)を振り切り、2年連続となる決勝へ駒を進めた。

 桐光学園は狙い通りに1-0の試合をやり切った。その立て役者は身長172cmの2年生GK北村公平だ。前半8分にCKから京都橘DF藤橋怜士に決定的なヘッドを打たれたが、至近距離のヘッドをポジショニング良くストップ。後半にはDF松本永遠の右足ミドルが右隅のコースを捉えたが、これも「丸岡戦で一発来ていて、球足の速さも慣れていた。あそこで失点していたら流れが変わったと思うので良かった」という北村が横っ飛びではじき出した。

「小さいGKにできることは限られてくる。身長の高いGKにできることが自分にはできない」と理解した上で北村はポジショニング、反応の速さ、勇気のある判断で名門のゴールを守っている。

 そして、「声、集中力の部分で勝負していくしかない」。セットプレーの際には170cm台後半や180cm台の選手たちが並ぶ相手と対峙。シュートも長身GKより速く準備して跳躍しなければならない。不利な状況は少なくないが、峯達也GKコーチが「常に80点以上。練習と同じプレーをしてくれる」と語る安定感の高さや集中力の高さ、賢さで身体的な部分を補っている。

 今年から、OBの峯GKコーチが就任。同じく180cm未満でGKとしては小柄ながら、桐光学園や慶應義塾大で活躍し、今も現役でプレーする先輩から学んできた。「自主練も一緒にやってもらっていて、峯さん本当に凄くて学ぶことも多いですし、キックは今年意識しています」。この日は“プロ並み”と評される峯GKコーチ仕込みの正確なキック。彼のキックを起点に西川が中央を抜け出し、チャンスを迎えるシーンもあった。

 貪欲に学ぶ姿勢を成長に繋げているGKは、9年前の沖縄インターハイ準決勝で敗れている峯GKコーチの成績をクリア。峯GKコーチは優勝と優秀選手選出という自身が成し遂げられなかった結果を教え子に期待している。

 北村は「あとは去年の自分を越えるだけですね。峯さんのためにも優秀選手とったり、優勝したりという形で借りを返せたらなと思っています」。昨年の決勝は、1-0の後半アディショナルタイムの失点で追いつかれて延長戦の末に1-2で敗戦。「あのシーンを何回も見てここに乗り込んできました」という北村が、決勝で1年前からの成長を示し、必ず日本一と優秀選手選出を勝ち取る。

By サッカーキング編集部

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