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女子選手権初出場で堂々の8強進出! 帝京長岡の武器は「チャレンジャー精神と負けない気持ち」

2019.01.05

帝京長岡のキャプテン吉田愛 [写真]=吉田孝光

 第27回全日本高等学校女子サッカー選手権大会は4日、兵庫県三木市内で2回戦の8試合が行われた。

 1回戦でPK戦を制して勝ち進んだ開志学園JSC高等部(北信越3/新潟)と、初出場の帝京長岡高校(北信越1/新潟)が対戦した『新潟ダービー』は、0-6で帝京長岡が完勝した。

 キャプテンのMF吉田愛の得点を皮切りに、前半だけで大量6得点を決めた帝京長岡は、選手交代とポジションチェンジを繰り返した後半こそ無得点だったが、初出場で堂々の準々決勝進出を決めた。

 北信越地域のライバル・開志学園を相手に先制点を決めても、追加点を決めても、さらにリードを広げてもまったく攻撃の手を緩めない。元U-17日本女子代表のFW大貫さくらや、10番のFW川野愛瑠など、決めるべき選手がゴールネットを揺らした。

 1回戦では古豪・神村学園高等部(九州1/鹿児島)を下したものの、チーム全体が縦へと急ぎ過ぎたため、思うようなサッカーはできなかった。

「今日は、ボールを持った選手はまず両手を広げるようにして視野を広げて、余裕を持ったプレーを心がけた」と吉田。内容には満足そうな表情を見せたが、初出場でベスト8進出の快挙については、一定の手応えを感じるどころか「日本一を取らないと満足できない」と強気だ。

 男子サッカー部も第97回全国高等学校サッカー選手権大会でベスト8に勝ち残っている帝京長岡だが、女子サッカー部は2011年創部の新顔。強さの秘密を記者に問われると、吉田は「今日、応援に来てくれた先輩たちが、全国大会一歩手前で惜しい負け方をしてきた姿を見てきた。だから、自分たちの代がやらなきゃと、3年生もすごく気持ちが入っている」と、これまでの苦い経験を糧に勝ち抜いてきたことを説明した。

「次の相手がどこに決まっても、自分たちより上のレベルとの対戦になる。初出場らしいチャレンジャー精神と、絶対に負けない気持ちで戦って、日本一を取れるように頑張りたい」

 朗らかに笑う吉田は、謙虚に話しながら、しかし大胆な目標を胸に秘めている。

文=馬見新拓郎

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