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【フットサルW杯】2020年大会の開催国は26日に決定へ 開催目指す日本のライバル3カ国はどこか?

2018.10.02

2年前のコロンビア大会ではアルゼンチンが優勝

 FIFAは1日、ルワンダで開催されるFIFA女子ワールドカップ2019の期間中に、2020年のフットサルW杯の開催地を決定することを発表した。FIFA.comによると26日にキガリで開催されるFIFA評議会で決定されるという。

 2020年大会には当初、過去最多となる13カ国が立候補していた。当初は2016年中に開催国が決定されることになっていたが、2015年に起きたFIFA汚職事件により、フットサルW杯の開催国を決める評議員が解任となった。それ以降、FIFAは内部の立て直し、サッカー関連の大会についての整備を中心に行っており、フットサルW杯の開催国を決める評議員の選出、開催地の決定は先送りとなっていた。大会まで2年を切ったこのタイミングで、いよいよ、というよりも、ようやく開催国が決まることとなった。

 当初、13カ国が立候補していたが、この期間にクロアチア、チェコ、オランダ、エジプト、グルジア、カザフスタン、UAE、アメリカの8カ国は立候補を取り下げ、日本のほかには、イラン、コスタリカ、リトアニア、ニュージーランドの4カ国が、開催の候補地として残っていた。しかし、1日の発表によれば、コスタリカも開催を辞退したため、最終候補地は、日本、イラン、リトアニア、ニュージーランドとなっている。

 日本はFリーグで10度の優勝を誇る名古屋オーシャンズの本拠地である愛知県が招致に動いている。02年のサッカーW杯日韓大会やFIFAクラブW杯など、過去に何度もFIFAの国際大会を開催しており、国内に男女の全国リーグもあるなどFIFAの要求に応えており、最も開催に近いとされている。ネックとなるのは、過去9回開催されたフットサルW杯のうち、実に3回がアジア開催だったこと。そして、19年にラグビーW杯、20年に東京オリンピックと2つの世界大会を開催するため、話題になりにくいことだろう。また日本開催となった場合、女子W杯に向けたプレ大会も、その前に行う予定だったが、20年大会まで2年を切った中で、こちらが実行できるかは不透明だ。

 これまでFIFAやAFCの大会の開催地に必ず立候補してきたイランは、前回のW杯で3位になっており、立候補している4カ国の中で代表チームのレベルは最も高い。しかし、過去にW杯を最も開催しているアジアの国であり、国内の情勢やアリーナに女性が入れないことなどから、フットサルの普及を重視するFIFAが、開催国に選ぶことは考えにくい。

 そのため日本のライバルとなりそうなのは、過去にW杯を開催したことのないオセアニアのニュージーランド、そして96年スペイン大会以来、24年ぶりとなる欧州での開催を目指しているリトアニアの2カ国だ。リトアニアの隣国であるラトビアは、2019年9月に第1回大会を迎えるU-19フットサル欧州選手権の開催国となった。リトアニアもラトビア同様に国内のアリーナ施設が充実している。開催まで2年を切っているだけに、アリーナが整備されていることは必須だ。

 第9回大会となる20年大会が、どこで開催されることになるのか。その答えは、ようやく26日に出ることとなる。

■過去のフットサルW杯開催国と結果
1989年 第1回大会 開催国:オランダ(ヨーロッパ)
優勝:ブラジル 準優勝:オランダ 3位:アメリカ
1992年 第2回大会 開催国:香港(アジア)
優勝:ブラジル 準優勝:アメリカ 3位:スペイン
1996年 第3回大会 開催国:スペイン(ヨーロッパ)
優勝:ブラジル 準優勝:スペイン 3位:ロシア
2000年 第4回大会 開催国:グアマテラ(中米)
優勝:スペイン 準優勝:ブラジル 3位:ポルトガル
2004年 第5回大会 開催国:台湾(アジア)
優勝:スペイン 準優勝:イタリア 3位:ブラジル
2008年 第6回大会 開催国:ブラジル(南米)
優勝:ブラジル 準優勝:スペイン 3位:イタリア
2012年 第7回大会 開催国:タイ(アジア)
優勝:ブラジル 準優勝:スペイン 3位:イタリア
2016年 第8回大会 開催国:コロンビア(南米)
優勝:アルゼンチン 準優勝:ロシア 3位:イラン

記事=futsalX

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