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【AFCクラブ選手権2017】チアゴ、ヴィニシウス不在も5ゴールを奪取! 初のアジア王者へ、大阪が白星発進

2017.07.21

5ゴールを奪う猛攻でシュライカー大阪が深圳南嶺鉄狼に勝利した

[7.20 AFCクラブ選手権2017 深圳 1-5 大阪 ホーチミン]

 AFCフットサルクラブ選手権は20日に開幕を迎え、Fリーグ2016/2017王者のシュライカー大阪は、中国の深圳南嶺鉄狼と対戦した。大阪はFP堀米将太のゴールで1点を先制。その後、同点に追いつかれたものの、FP小曽戸允哉、FPアルトゥール、FP芝野創太、FP佐藤亮がゴールを決めて5-1と快勝している。

 大阪の先発は、GK柿原聡一郎、FPアルトゥール、田村友貴、芝野、小曽戸の5人。今大会はレギュレーションが外国籍選手1名、アジア選手1名となっているため、FPチアゴ、FPヴィニシウスの2選手は遠征に帯同していない。対する深圳は、ブラジル人選手のFPカブレウバ、イラン人のFPペイマンの2選手が先発入り。元日本代表のFP比嘉リカルドがコーチとしてチームを支えている。

 昨シーズン、圧倒的な攻撃力を見せつけてFリーグタイトルを獲得した大阪だが、アジアの舞台を戦った経験のある選手は多くない。それもあってか試合の立ち上がりは、相手に押し込まれる展開になる。開始47秒、右サイドを突破されてピンチを迎えたが、相手の攻撃のサポートが遅くて救われる。

 時間の経過とともに、大阪がボールを保持する時間が長くなっていく。大阪の木暮賢一郎監督はアルトゥールと小曽戸を長い時間起用して試合を進めていった。前半5分、大阪は左サイドで小曽戸が相手選手と競り合うと、ボールがこぼれる。これを拾った相井が小曽戸をおとりに、堀米にパス。「良いパスが来た」と振り返る堀米が確実にゴールネットを揺らして、大阪が先制した。

 先制した大阪だったが、そのわずか1分後、ハーフウェーライン付近で中途半端にボールを失い、カウンターを受ける。GK柿原聡一郎も振り切られ、ペイマンに同点ゴールを決められた。それでも気落ちすることなく、10分には相井が相手の守備を引き付けて小曽戸にラストパス。小曽戸がゴールを決めて、再び大阪が勝ち越した。その1分後には、深圳のファウルが5つとなり、大阪が有利な状況となる。しかし、そこからの時間帯、大阪にはミスが見られてピンチを招いたが、GK柿原やFP佐藤亮のカバーもあり、相手に2点目を許さなかった。

 前半17分も、ゴール前でシュートを打たれたが、GK柿原がブロック。その弾いたボールがアルトゥールの足元に渡ると、アルトゥールはそのままドリブルでボールを運んでいく。そのままGKとの1対1を制して、リードを3-1に広げて前半を折り返した。

 後半、大阪は守備のバランスを崩さずに、ボールを奪ってから速攻を仕掛ける。相手選手がユニフォームを引っ張り止める場面が何度かあったが、ファウルは認められない。それでも9分には自陣から長い距離を走った佐藤が、前線でボールを受けようとする。これは飛び出してきた相手GKにクリアーされたが、そのクリアーボールを芝野が無人のゴールに蹴りこみ、4-1とリードを広げた。

 このゴール後、深圳はパワープレーを開始したが、大阪は統制のとれた守備でチャンスをつくらせない。思うようにいかず、苛立ったペイマンが退場するなど、大阪が勝利に近づいていった。ボールを奪ったときに前への意識を強く持ち続けた大阪は、後半16分に小曽戸からのパスを受けた佐藤がダメ押しのゴールを記録。その後も相手にチャンスをつくらせずに5-1で完勝し、クラブ史上初のAFCフットサルクラブ選手権のゲームを完勝で飾っている。

文=河合拓

By 河合拓

フットサル専門誌Pivo!編集部⇒サッカーマガジン編集部⇒ゲキサカを経て、フリーランスに。現在もサッカー、フットサルを中心に取材活動。

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