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フットサル日本代表は連勝ならずも、W杯出場2カ国を上回り大会を優勝

2016.04.25

同点ゴールを決めて喜ぶ芝野創太(左)[写真]=河合拓

4月24日、フットサル日本代表対ウズベキスタン代表が行われた[写真]=河合拓

 フットサル日本代表は24日、国際親善大会でフットサルウズベキスタン代表と対戦し、3-3で引き分けた。前日に行われたウズベキスタンとベトナムの試合が2-2の引き分けで終わっており、初戦でベトナムに7-0と快勝していた日本は、1勝1分けで大会優勝を飾っている。

 2月のAFCフットサル選手権で準優勝となったウズベキスタン代表戦に向けて、木暮賢一郎監督は、GKピレス・イゴール(ペスカドーラ町田)を先発で起用。FPはベトナム戦と同じくFP星龍太、中村友亮(ともに名古屋オーシャンズ)、仁部屋和弘、芝野創太(ともにバサジィ大分)がスターティング5に名を連ねた。

イゴール

国際Aマッチで初めて先発起用されたGKイゴール[写真]=河合拓

 国際Aマッチで初めて先発起用されたGKイゴールは、序盤から存在感を示す。ウズベキスタンの攻撃を食い止めるだけではなく、精度の高いフィードから攻撃の起点となった。5分にはFP安藤良平(名古屋オーシャンズ)がイゴールのスローをボレーで合わせたが、シュートは左ポストを叩く。互いにチャンスをつくり合う展開の中、13分にウズベキスタンは日本のプレスをかいくぐり、FPラフマトフが先制点を挙げる。日本も反撃に出たが、GKウマロフを中心としたウズベキスタンの守備を破れずに前半を1点ビハインドで折り返した。

 ハーフタイムに木暮監督は「結果は0-1だが、まだ20分ある。うまくいかない苦しい時間があっても、誇りを持って自分たちを信じて、味方を信じて、強い日本を示すために20分間持てる力を全部出そう」と話し、反撃ムードを高めた。それに応えたのが、キャプテンの仁部屋と初戦で先制ゴールを挙げていた芝野の大分コンビだった。後半4分、左サイドのゴールライン付近で相手選手がボールをコントロールミスすると、これを仁部屋が回収。素早く中央に折り返すと、ゴール前の芝野がシュートを決めて同点に戻した。

仁部屋和弘

キャプテンマークを巻いて出場した仁部屋和弘[写真]=河合拓

 後半8分にはセットプレーのトリックプレーから再びリードを許してしまうが、日本も同12分にFP前純内マティアス・エルナン(名古屋オーシャンズ)が強烈な直接FKを決めて追いついてみせる。その後も攻勢の日本は14分にもCKを受けたFP小曽戸允哉(シュライカー大阪)がミドルシュートを決めて逆転に成功した。

前純内マティアス・エルナン

左足で強烈なFKを突き刺した前純内マティアス・エルナン[写真]=河合拓

小曽戸允哉

逆転ゴールを決めた小曽戸允哉[写真]=河合拓

 9月に開催されるコロンビアW杯に出場するウズベキスタン代表も、最後まで勝利をあきらめなかった。「2020年のW杯開催都市になる可能性がある愛知で日本に勝ち、自信を付けたかった」と話すプルピス監督は、FPユヌソフをGKにしてパワープレーを仕掛けてくる。木暮監督も守備的な選手を多く入れて対応しようとしたが、アジア選手権の出場メンバー14名中12名をそろえたウズベキスタンに対して、あまりに準備期間も短かった。パワープレー開始直後に同点ゴールを決められてしまう。

日本は終盤に追いつかれ3-3で終わった[写真]=河合拓

日本は終盤に追いつかれ3-3で終わった[写真]=河合拓

 追いついたウズベキスタンは残りの3分でもパワープレーを続行し、日本を押し込む。対する日本もパワープレー返しからFP西谷良介(フウガドールすみだ)や仁部屋が無人のゴールめがけてロングシュートを放ったが、枠を捉えることができなかった。このまま3-3で試合は終了し、日本代表はW杯に出場する2カ国を相手に大会を1勝1分けで終えて、優勝を果たしている。

 試合後、木暮監督は「最後、結果としてはウズベキスタンに勝つことができればよかったのですが、選手たちだけでなく、見ているお客さんであったり、ファンであったり、それから関係者であったりにも、日本代表の誇りや熱い想いが伝わっていたら嬉しく思います」と、不甲斐ない結果に終わったアジア選手権の戦いぶりのイメージを払拭できたかを気に掛けた。

写真・文=河合 拓

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4月24日 国際親善試合 フットサル日本代表vsフットサルウズベキスタン代表

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