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【ACLラウンド16展望|神戸】着々と準備した神戸と問題を抱える上海上港…チーム力は神戸が上か

2020.12.07

上海上港に所属するオスカル(左)と神戸に所属するイニエスタ(右) [写真]=Getty Images

神戸は2試合を残してグループステージを突破

 G組1位のヴィッセル神戸とH組2位の上海上港の一戦は、グループステージの戦いを見る限り、神戸がやや優勢だと思われる。決勝トーナメントに向けてチームの底上げにフォーカスした神戸に対し、上海上港はFWフッキとヴィトール・ペレイラ監督との間に不仲説が浮上。選手の能力を比較する以前に、チーム力で神戸が有利と言えそうだ。

 神戸が所属したグループGは、再開直前にジョホール(マレーシア)が棄権し、広州恒大(中国)、水原三星(韓国)の3チームで争うことになった。ジョホール戦がすべて無効になったなかで、神戸は再開初戦の広州恒大戦に勝てばグループステージ突破が決まる状況だった。その大事な一戦で躍動したのがキャプテンのアンドレス・イニエスタ。1ゴール1アシストの活躍でチームの勝利に貢献した。

 この勝利により、神戸は2試合を残して決勝トーナメント進出を決めた。そして、この2試合をチームの底上げに充てることになる。

外国籍選手2人には要注意

 中2日で迎えた広州恒大との再戦ではスタメン11人を入れ替え、最終節の水原三星戦では交代5枠をフルに活用し、さまざまな選手の組み合わせを試しながら、タイムシェアすることで選手たちのコンディションを整えていった。

 再開後の戦績は1勝2敗だったものの、2敗は調整にフォーカスしたための代償と言っていい。イニエスタも12月1日の囲み取材で、チーム状態の良さを口にしている。

「最初の試合(広州恒大戦)で勝てたことは大きかった。あの勝利でチームは落ち着き、雰囲気も変わった。ACLという新たな大会で、明確な目標があることも影響しているが、今はリフレッシュしたメンタリティで戦えている」

 一方、グループHを3勝3敗の2位で通過した上海上港は、11月25日の横浜F・マリノス戦で元ブラジル代表のフッキとペレイラ監督が交代を巡って口論に。次節から3試合連続でフッキがベンチ外になるなど溝は深まった。その影響もあって、12月1日のシドニーFC戦では0-4の大敗。チームの士気が下がったまま、ラウンド16を迎えることなりそうだ。

 とはいえ、元ブラジル代表のMFオスカル、昨季までプレミアリーグでプレーしていたオーストラリア代表のMFアーロン・ムーイという強力な外国籍選手2人は健在。彼らがどんな働きを見せるかが、ラウンド16突破のカギになりそうだ。

文=白井邦彦

By サッカーキング編集部

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