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ACL準々決勝、断交の影響でカタール開催を中止…代替地は2週間以内に決定

2017.06.07

ACL準々決勝で対戦するペルセポリス(左)とアル・アハリ(右) [写真]=Getty Images

 アジアサッカー連盟(AFC)は、カタールで開催される予定となっていたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝の試合を中止する考えを明らかにした。インドメディア『インディアン・エクスプレス』が報じている。

 6日に行われたACL準々決勝の抽選の結果、ペルセポリス(イラン)とアル・アハリ(サウジアラビア)の対戦が決定。8月22、23日にファーストレグ、9月12、13日にセカンドレグが開催予定となっている。当初、同カードのセカンドレグはカタールでの開催が決まっていたが、中東地域における緊張の高まりを受けて、中止が決定したようだ。

 原因となったのは中東の外交問題。サウジアラビア、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンの中東主要国が、テロリズムを支援しているとしてカタールとの国交断絶に踏み切った。カタールの外務省は「断交は不当で、事実無根の主張や疑いに基づいている」との声明を発表したが、各国政府はカタールに派遣していた外交官を撤退させ、国内の空港、港湾からの移動を禁止している。

 AFCの事務局長を務めるウィンザー・ジョン氏は「これまでイランがオマーンを中立地に、そしてサウジアラビアがカタールを中立地に選んでいた。しかし現在は新たな局面を迎えているので、サウジアラビアは別の中立地を提案しなければならない」とコメント。2週間以内に新たな会場を決定するとの考えを示し、イランとサウジアラビアのいずれかで試合を行うことはないと発表している。

 ペルセポリスのスポークスマン、ペンダー・コマロウ氏は「サウジとカタールの間に政治的な問題が生じてしまった。アル・アハリは(アラブ首長国連邦の)アブダビを選ぶかもしれないね。アブダビにも我々のクラブのサポーターが沢山いるから問題はない」と語った。

 ACL準々決勝の他のカードでは、上海上港(中国)vs 広州恒大(中国)、川崎フロンターレ vs 浦和レッズ、アル・アイン(UAE)vs アル・ヒラル(サウジアラビア)が予定されている。 

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