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FC東京、終盤の追撃弾も及ばず…ACL初戦は韓国王者相手に黒星スタート

2016.02.23

1点差に詰め寄るゴールを決めた阿部拓馬(中央) [写真]=三浦誠

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ第1節が23日に行われ、グループEでは全北現代(韓国)とFC東京が対戦した。

 城福浩監督が約5年半ぶりに復帰したFC東京は、9日に行われたプレーオフでチョンブリFC(タイ)を9-0で下して本戦出場を果たした。2012年のベスト16が最高成績のクラブは、2度目のACL出場で初優勝を目指す。一方、2006年ACL王者の全北現代は昨シーズンのACLでガンバ大阪に準々決勝で敗れた。Kリーグクラシック王者として臨む今大会では10年ぶりのアジア制覇を目指す。

 最初にシュートまで持ち込んだのはFC東京。8分、中盤でボールを持った阿部拓馬がドリブル突破。エリア手前から右足のトーキックで狙ったが、ループ気味のシュートは右上に外れた。

 一方、全北現代はセットプレーからチャンスを作る。10分、左サイドでスローインのチャンスを作ると、ロングスローからエリア内のイ・ドングクがヘディングですらし、リカルド・ロペスがジャンピングボレーで合わせたが、ここは枠を大きく外れた。

 続く12分、エリア手前右でFKを獲得すると、キム・ボギョンが左足で直接狙った。壁を越えたボールがFC東京ゴールを襲ったが、ここは枠の右上に外れた。

 21分、FC東京にアクシデントが発生する。駒野友一が負傷によりベンチに退き、幸野志有人が緊急投入された。全北現代は23分、右サイドでFKを獲得すると、キム・ボギョンの左足クロスからリカルド・ロペスがヘディングで合わせたが、ここは枠の左に外れた。

 均衡が崩れたのは39分、全北現代が前田遼一のパスミスを奪いカウンターを仕掛けると、キム・ボギョンがドリブル突破からリカルド・ロペスへパスをつなぐ。リカルド・ロペスは一度ボールを奪われかけたが、エリア内左のコ・ムヨルへラストパス。コ・ムヨルが右足でゴール右下に流し込み、全北現代が先制に成功した。このまま1-0で全北現代がリードしてハーフタイムを迎えた。

 後半立ち上がりの48分、FC東京がビッグチャンスを作る。右サイドの阿部がGKとDFの間にグラウンダークロスを送る。ゴール前で米本拓司が潰れ、こぼれ球を拾った東慶悟がワンフェイントから右足シュート。しかし、ボールはGKクォン・スンテの正面に飛んでしまい、ゴールを割ることができない。

 さらに56分、エリア手前でボールを受けた阿部がポストプレーから米本へパス。米本が相手DFをかわして右足シュートを放ったが、ここはクロスバーを直撃。決定機を逃してしまった。

 その後もFC東京が相手ゴールに迫る。60分にエリア手前でパスを受けた阿部が左足シュート。ここはGKクォン・スンテがなんとかキャッチ。さらに61分、右サイドでボールを持った橋本拳人が右足ミドルシュートを狙ったが、またしてもGKクォン・スンテが横っ飛びで防いだ。

 なかなかホームで攻め切れない全北現代は、64分にリカルド・ロペスを下げてキム・シンウクを投入。すると67分、エリア手前でイ・ドングクからパスを受けたキム・シンウクが右足シュートを放ったが、ここはポストの右に外れた。

 全北現代は69分にキム・ボギョンを下げてイ・ジョンホを、FC東京は70分に東を下げて河野広貴を投入した。

 FC東京は77分に最後のカードを切る。水沼宏太をベンチに下げ、ネイサン・バーンズをピッチに送り込んだ。78分、全北現代が左サイドでFKを獲得すると、イ・ジェソンが左足でクロスを入れる。これをファーサイドのキム・シンウクがヘディングシュート。GK秋元陽太がなんとか弾くと、こぼれ球をイ・ドングクが詰めたが、ここはゴール左に外れて難を逃れた。

 すると83分、右サイドから全北現代が攻めこむと、エリア内右のイ・ジェソンが中央へ折り返す。イ・ドングクがワントラップから右足ゴール右に決め、全北現代が追加点を奪った。

 FC東京は苦しい状況に追い込まれたが、87分にチャンスを作る。阿部がエリア内左で前田とワンツー。右足シュートをゴール右下に決め、1点を返した。しかし、このまま全北現代が1点差を守りきり、FC東京を下した。

 3月1日に行われる第2節、全北現代は敵地で江蘇蘇寧(中国)と、FC東京はホームでビンズオン(ベトナム)と対戦する。

【スコア】
全北現代(韓国) 2-1 FC東京

【得点者】
1-0 39分 コ・ムヨル(全北現代)
2-0 83分 イ・ドングク(全北現代)
2-1 87分 阿部拓馬(FC東京


By サッカーキング編集部

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