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G大阪、価値あるアウェーゴールで先制も…猛攻凌げず広州に逆転負け

2015.09.30

 AFCチャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグが30日に行われ、広州恒大ガンバ大阪が対戦した。

 広州恒大は準々決勝で柏レイソルを2戦合計4-2で破り、大会を制覇した2013年以来2年ぶりに準決勝へ駒を進めた。現在得点ランクトップを走るFWリカルド・グラルをはじめMFパウリーニョ、FWエウケソンの強力ブラジル人トリオが先発に名を連ねている。対するG大阪は全北現代との準々決勝セカンドレグでDF米倉恒貴が挙げた終盤の劇的ゴールにより、優勝した2008年以来7年ぶりにベスト4進出。全北現代戦を出場停止により欠場していたFW宇佐美貴史が先発に復帰した一方、同試合で退席処分となった長谷川健太監督はベンチ入り禁止のため、スタンドからこの一戦を見つめる。

 キックオフ直後から主導権を握った広州恒大は7分、ユ・ハンチャオがエリア内に走りこみ右からのパスを受けると右足ダイレクトでシュートにつなげたが、ゴール右に外れた。一方、G大阪は9分、右サイドから攻撃を仕掛けると倉田秋からパスを受けた宇佐美がエリア外右から左足でミドルシュートを狙ったがDFに当たったボールは枠の上に大きく外れた。

 すると12分にG大阪が試合を動かす。右サイドの裏に抜けだした阿部浩之がクロスを供給しニアサイドにパトリックが走り込むと、ボールはパトリックと競り合ったフォン・シャオティンの肩に当たりゴールネットを揺らした。オウンゴールで1点をリードしたG大阪は続く16分にもパトリックがミドルレンジから強烈なシュートでゴールを脅かすも、ここは枠の右に逸れた。

 ホームで失点を喫した広州恒大は左右からのクロスやミドルシュートで攻め立て同点を目指すも、G大阪が集中した守備で凌ぐ。33分には左からのCKにリカルド・グラルが頭で合わせたがシュートはGK東口順昭が弾き返した。さらに1点を追う広州恒大にアクシデント発生。34分、右足太ももを痛めたゾウ・ジェンがリー・シュエペンとの交代を余儀なくされた。

 しかし不運に見舞われた広州恒大が直後の35分に試合を振り出しに戻す。オフサイドラインぎりぎりでDFの裏に飛び出したホァン・ボーウェンがエリア内左で背後からの浮き球のパスを振り向きざまにダイレクトで蹴りこむと、シュートはゴール右上に突き刺さった。スコアをタイに戻した後も攻撃の手を緩めない広州恒大だったが追加点を奪うには至らず、1-1で前半を折り返す。

 後半開始早々の48分、広州恒大はエリア手前でFKのチャンスを得るとチョン・ロンが直接狙ったがシュートは惜しくもポストに弾かれた。すると57分、広州恒大が逆転に成功する。左サイドからエウケソンが左足でクロスを上げると、エリア内中央のチョン・チーがヘディングシュートを叩き込んだ。試合をひっくり返した広州恒大は62分、ホァン・ボーウェンに代えてユ・ハンチャオを投入した。

 ビハインドを背負ったG大阪は67分、倉田が左サイドからカットインして右足でミドルを狙うも、シュートはGKの正面に飛んだ。追いつきたいG大阪は74分に宇佐美との交代でリンスを投入。さらに82分には倉田に代えて大森晃太郎をピッチに送り出すもなかなかチャンスを作ることができない。

 終盤は引いて守る広州恒大に対してG大阪がボールをキープする展開となったがシュートまで持ち込むことができず、試合はこのまま終了。ホームの広州恒大が2-1でG大阪を下した。

 セカンドレグはG大阪のホームで10月21日に行われる。

【スコア】
広州恒大 2-1 ガンバ大阪

【得点者】
0-1 12分 OG(フォン・シャオティン)(ガンバ大阪
1-1 35分 ホァン・ボーウェン(広州恒大
2-1 57分 チョン・チー(広州恒大

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