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浦和が勝ち点1獲得…グループ突破へ可能性わずかに残すも絶望的に

2015.04.08

ACL北京国安戦で同点弾を決めた槙野智章(右) [写真]=野口岳彦   

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ第4節が8日に行われ、浦和レッズ北京国安と対戦した。

 ACL3連敗でグループG最下位の浦和が、首位の北京国安をホームの埼玉スタジアムに迎えての一戦。日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督も視察に訪れた。

 前節で浦和は北京国安のホームで対戦し0-2で敗戦。今節、浦和が負けて、同時刻に行われる水原三星とブリスベン・ロアーの対戦で勝敗がつけば、浦和のグループステージ敗退が決まる。そのため、決勝トーナメント進出へ望みをつなぐには引き分け以上が必要となる。

 開始25分、浦和がピンチを迎える。味方とのワンツーで抜け出したエルトン・フェイズラフが独走で、GK西川周作と1対1に。しかしフェイズラフはキックミスをしてしまい、バックパスのようになったシュートは西川が落ち着いて足で弾き返した。一方の浦和は29分、左サイドを抜け出した橋本和がマイナスの折り返しを入れると、石原直樹が飛び込んで合わせるが枠をとらえられない。

 33分、再びフェイズラフが抜け出して独走となるが、一瞬もたついた隙に森脇良太が追いついてCKに逃れた。しかしその直後、北京は右CKからソン・ボーシュアンがボールを入れると、ゴール前中央に飛び込んだユー・ダーバオが左足で合わせてゴールネットを揺らした。

 先制点を許した浦和は35分、エリア内の混戦から柏木が体勢を崩しながらもシュートを放つが、相手GKが好反応でかき出した。前半は浦和が1点ビハインドで折り返す。

 浦和は平川忠亮に代えて関根貴大を投入し後半を迎えた。59分、浦和は武藤雄樹がエリア手前の中央から右足を振り抜くが、シュートは相手GKが正面でキャッチ。64分、エリア内左に抜け出した石原がクロスを入れるが、中央にいた味方2選手には合わない。

 66分に浦和は、橋本を下げて高木俊幸を投入。72分には石原に代えて阿部勇樹をピッチに送り出した。74分、エリア手前の中央で高木がシュートを放つが、相手に当たり枠をわずかに外した。直後の右CK、高木からのボールに槙野智章が頭で合わせると、ゴール左隅に突き刺さり、浦和が試合を振り出しに戻した。

 北京国安は77分、右サイドからのクロスにユー・ダーバオが頭で合わせると、左ポストに直撃。詰められるも西川がこぼれ球をキャッチした。一方の浦和は81分、エリア内左から高木がマイナスの折り返しを入れると、中央の李忠成が左足で合わせるが、枠の左に外れた。

 浦和は85分、左サイドを抜け出した関根が、DFをかわしエリア内右からシュートを放つが、相手GKに阻まれた。87分、ボールとは関係ないところでラン・ジョンが李を倒し、一発退場。浦和が終了間際に数的有利となる。

 後半アディショナルタイムに入って、槙野が左サイドからクロスを入れると、中央の李がフリーで合わせるがクロスバー上に大きく外れた。直後に試合はタイムアップ。浦和は北京国安と1-1の引き分けで終わり、今季ACLで初となる勝ち点1を獲得したため、厳しいながらもグループリーグ突破の可能性をわずかに残した。

【スコア】
浦和レッズ 1-1 北京国安

【得点者】
1-0 33分 ユー・ダーバオ(北京国安
1-1 74分 槙野智章(浦和)

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