先制点を決め“ゆりかごパフォーマンス”をする川崎FW小林悠 [写真]=兼子愼一郎
AFCチャンピオンズリーグ・グループステージ最終節が22日に行われ、グループHでは川崎フロンターレと韓国の蔚山現代が対戦した。
引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる川崎は、序盤からホームゲームを優勢に進め、20分にはレナトがドリブル突破からゴール正面やや左でシュート。左足から放たれたボールは右ポストを直撃し、跳ね返りをさらに自身でつめたが、GKに防がれた。直後の21分に蔚山は早くもコ・チャンヒョンに代え、キム・ソンミンを投入する。
蔚山は直後にチャンスを迎えるが川崎守備陣が体を張って防ぐと32分、中村憲剛の縦パス受けた小林悠が、ペナルティエリア内左で右足を振り抜くと、ゴール右へ決まり、川崎が先制する。9日に第一子となる長男が誕生した小林は、ゆりかごパフォーマンスで祝った。
さらに2分後に川崎は森谷賢太郎のパスを受けた大久保嘉人が加点。小林と大久保はともに大会初ゴールとなった。しかし直後のプレーで川崎は左サイドから速いグラウンダーのクロスを送られると、中央のラフィーニャに合わせられ、1点を返される。川崎は41分、中村のロングボールにレナトが抜け出したが、GKとの1対1は防がれ、追加点ならず。前半は川崎の1点リードで折り返す。
後半、川崎は中村からのパスを中心にチャンスをうかがうが、蔚山がサイドからの攻撃でゴールへ迫る。川崎は73分にレナトがドリブルでペナルティエリア内に侵入して左足を振り抜いたが、GKの好守に遭う。迎えた77分、川崎は右CKを得ると中村の送ったボールにジェシがヘディングで合わせてネットを揺らし、貴重な3点目。ジェシは自身34回目の誕生日を祝うバースデーゴールとなった。
その後、川崎は蔚山現代の反撃を許さず、3-1で勝利。川崎は2009年以来、5年ぶりの3度目の決勝トーナメント進出を決めた。
なお、同日行われたグループHのもう1試合、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズと貴州人和の試合は途中出場となった小野伸二らの得点により、5-0でW・シドニーが勝利。この結果、川崎はグループ2位での突破となり、グループFの1位通過チームと対戦する。
【スコア】
川崎 3-1 蔚山現代
【得点者】
32分 小林悠(川崎)
34分 大久保嘉人(川崎)
36分 ラフィーニャ(蔚山現代)
73分 ジェシ(川崎)