FOLLOW US

【レポート】北海道コンサドーレ札幌特別セミナー「メディア戦略がチームを強くする」

2016.10.28

 10月17日(月)に東京都八丁堀のFootball★Plazaで、サッカーキング・アカデミー 北海道コンサドーレ札幌×博報堂DYメディアパートナーズ 特別セミナー「メディア戦略がチームを強くする」が開催され、学生やビジネスマン約60人が参加した。

 講師を務めるのは、株式会社コンサドーレ代表取締役社長CEO 野々村芳和氏と、同社取締役CMO兼バイスプレジデント 菅原均氏。野々村氏は、慶応大学卒業後、ジェフユナイテッド市原に加入。その後2000年にコンサドーレ札幌へ移籍し2001年に現役を退く。引退後はサッカー解説者及びコンサドーレのチームアドバイザーを努めた。2013年1月からコンサドーレの運営会社である株式会社フットボールクラブの顧問に就任し、同年の3月に代表取締役社長に就任した。
菅原氏は1991年に株式会社博報堂に入社。2005年に株式会社博報堂スポーツマーケティンググループ マネージャーとなり2011年には同社取締役執行役員となる。2013年に株式会社博報堂DYメディアパートナーズ スポーツ・エンタテインメントビジネス局・サッカービジネス部部長となった際、コンサドーレの野々村社長と出会い、2016年に株式会社コンサドーレ 取締役CEO兼バイスプレジデントに就任。

 はじめに野々村氏からクラブの歴史や経営に関する説明がなされた。1999年から監督を務めた岡田武史氏やストライカーとして活躍したエメルソン選手などの当時の秘話や、小野伸二選手、稲本潤一選手の移籍の際の裏話も披露した。また、強化費と順位の関係性に着目し他のクラブと比較、強化費の差を覆し首位を走る現状について語った。

 さらに、少ない予算の中J1でジャイアントキリングを起こすために、野々村氏は北海道から世界で活躍する選手を輩出することが必要だと話す。そして若手選手の手本となる選手、また違いを生み出せる外国人選手を予算を抑えて獲得することが大事だという。そこで肝となるのがメディア戦略である。

 菅原氏からは「今まではコアな人たちにしか情報を届けられていなかった部分がありました。そこでより多くの人たちに向けたコンテンツを作り、情報発信を多面的に増やしていくことによって、ファン・サポーターを広げていくことが必要です。コンサドーレが北海道の方々の生活の一部になっていくことを目指したい」と語る。野々村氏は「地元の放送局や新聞社からの情報発信を強化し、選手たちが地元のヒーローになれるようにしていきたい」という思いを述べた。

 最後に菅原氏は「ファン・サポーターのモバイル端末にデジタルコンテンツ配信をおこなうといった新しい観戦体験をつくり、スタジアムの中でもサポーターにアプローチできる状態にしていきたいと思います」と話し、野々村氏は「北海道というエリアで特別なコンテンツになっていくためには、クラブの何十人が頑張るだけではダメ。スポーツを好きな人みんなで、面白いことを作るということができるかどうかが大事なのです」と語った。

サッカーキング・アカデミー

また、今回のセミナーの模様は博報堂DYメディアパートナーズのサイトでも紹介されてる。
http://www.hakuhodody-media.co.jp/column_topics/event/seminar_forum/20161027_16042.html

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO