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「NIKE MOST WANTED」ジャパンファイナルの勝者が決定! MF白川恵士朗と東海大MF西尾翼が日本代表に

2016.10.24

「NIKE MOST WANTED」の日本代表に選出されたMF白川恵士朗(左)とMF西尾翼(右)

 世界で戦える若きフットボールプレイヤーを発掘するスカウトプロジェクト「NIKE MOST WANTED」の日本代表が、MF白川恵士朗(無所属)とMF西尾翼(東海大学)に決定した。

「NIKE MOST WANTED」は、プロになりたいという若いプレーヤーの夢を叶えるための機会を提供する世界規模のスカウトプロジェクト。「ジャパンファイナル」最終日が23日に埼玉スタジアム2002の第3、第4グラウンドで開催され、見事、白川と西尾が勝者に輝いた。この2名は、来月25日〜28日にイングランドのセント・ジョージズ・パークで開催予定の「グローバルファイナル」に進出する。そこで、約6カ月間のエリートトレーニングや欧州プロのスカウトを受ける機会を得られる「NIKE ACADEMY」(イングランド)への参加資格を懸け、世界各国のセレクションを勝ち抜いてきた選手たちと戦う。

 今回の「ジャパンファイナル」(22日、23日の2日間開催)には、全国の高校、大学、クラブチームなどから60名の選手が参加した。最終日のセレクションに進んだ26名は、軽いボール回しや8対8でウォーミングアップを済ませると、天然芝のフルコートへ移動。11対11の“ファイナルゲーム”に臨んだ。

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ファイナルゲームを前にチームで円陣を組む選手たち

 30分×3セットで行われたゲームでは、全選手が闘志を前面に押し出す。「グローバルファイナル」の挑戦権獲得を目指し、必死の形相でボールを追いかけ続けた。最後は疲労も見える中で、ライバルたちを上回る実力を発揮したのが白川と西尾だった。

 スカウトマンの1人である「NIKE ACADEMY JAPAN」の小島直人ヘッドコーチが、選出理由に「賢さがあった」と挙げたように、白川は的確なポジショニングで多くのプレーに関与。ハードワークを見せた西尾も、優れたパスセンスで巧みにボールを回し、攻守において存在感を示した。

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勝利を手にした白川(中央)。「楽しんでやれた」と振り返った

 実は柏レイソルのジュニアユース、ユースに所属していたという白川は、進学した流通経済大学を辞めたものの、サッカーの道を諦めきれずに1人でトレーニングを積んでいた。そこに巡ってきた今回のチャンス。コンディション不良で納得のプレーができなかったと悔しさを見せたが、「家族には迷惑をかけたので、これから頑張って恩返しをしたい。世界のプレーヤーに自分のどういうプレーが通用するのか。すごく楽しみです」と先を見据えた。

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ボランチ初挑戦だった西尾(中央)。常に冷静にゲームをコントロールした

 一方の西尾は、人生初となるボランチで起用された。「普段は2列目でサイドハーフやトップ下をやっているので不安はあった」と言うが、「チームメイトにキャプテンマークを託されて、『もうやるしかない』と思いました」と大一番で堂々たるプレーを披露。「(セレクションで)落ちてしまった仲間の気持ちも背負って、日本の代表として強い気持ちで戦っていきたいと思います。海外の選手にも負けたくない」と意気込んだ。

 過密スケジュールで実施された「ジャパンファイナル」を終えて、「NIKE ACADEMY」のエドゥワルド・オリベイラコーチは「2日連続でこれだけのエネルギーを出してもらって、特に今日のゲームがいかに大変だったか分かっているし、評価したい。選考はすごく大変だった。本当にみんな良くやってくれた」と総括。勝者に対しては、「2人とも本当に良くやった。おめでとう。今日は君たちの努力が報われたいい日になったと思うが、また明日から新しい日々が始まる。本当に良くやった。これからも楽しんでくれ」とメッセージを送った。

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最終日に進んだ26名を含めて「ジャパンファイナル」の参加者は60名。過密日程のセレクションを終えた

「グローバルファイナル」は11月25日〜28日にイングランドで開催される。前回の「NIKE MOST WANTED 2016」では「ジャパンファイナル」を勝ち抜いた波田野海(聖和学園高卒)が日本代表として「グローバルファイナル」に挑み、見事「NIKE ACADEMY」への参加資格を獲得。現在はTHE FA(イングランドフットボール協会)の本拠地、セント・ジョージズ・パークにある「NIKE ACADEMY」に所属し、世界トップクラスの施設で約6カ月間のエリートトレーニングを受けながらプロ契約を目指している。白川と西尾はどこまで自分をアピールできるか。若き挑戦者たちの戦いは、まだ始まったばかりだ。

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