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選手とクラブを繋ぐ『PLAY MAKER』がパソナとパートナーシップ協定締結 雇用先サポートへ

2016.10.21

左から菊池康平(株式会社PASONAスポーツメイト事業部責任者)、石田正則(株式会社PASONA取締役専務執行役員)、三橋亮太(株式会社I.D.D.WORKS代表取締役)、幸野健一(PLAY MAKERアドバイザー/サッカーコンサルタント)

 サッカー選手とチームをつなぐ会員制情報ポータルサイト『PLAY MAKER(プレイメーカー)』は、10月20日に記者会見を行い、人材派遣業『株式会社パソナ』とパートナーシップ協定を締結したと発表した。

 両者は共同プロジェクトとして『デュアルキャリア推進プロジェクト』を発足。全国にある株式会社パソナの支店をベースに、各地域で契約を結んだ選手の雇用をサポートしていくという。

 具体的には、所属選手の雇用先の確保や練習と仕事の両立に関するカウンセリングなどを行う「出張仕事相談会」の実施、ビジネスマナーやセルフブランディングなどを学べる各種スキルアップ講座の開催、セカンドキャリア支援など、クラブの要望に合わせ最適なプランをともに実施。パソナに登録してPLAY MAKERを通して所属チームが決まった選手、指導者、トレーナーなどで希望される人は、株式会社パソナに登録するとセーフティーネットのサービスを利用することが出来るようになる。

 現在、日本のサッカー界は約99%にあたる約19万人の選手がアマチュアとして活動。チーム、選手ともに最大の課題となっているのが、携わる人材の生活基盤の確立、雇用の確保となっている。スポーツ産業がまだ未成熟な日本において、この問題は顕著で実際にチームが雇用体制を作れず、可能性を秘めた多くの選手が社会人になる段階で選手キャリアに幕を引いている。実際、第一種(社会人登録)の選手の競技人口は減少しているという。

 こうした問題を解決するために発足されたのが『デュアルキャリア推進プロジェクト』である。今まで既存のルートでは発掘できなかった、世界で活躍する選手が自発的に出てくる仕組み作り、また多くの人がスポーツに携わることで豊かだと感じてもらえる社会の構築を目指すことを目的とし、遂行していくと発表している。

 会見に登壇した株式会社パソナ取締役専務執行役員、石田正則さんは「選手だけではなく、コーチ、通訳、そして男女、年齢を問わずスポーツに関わる全ての人をリスペクト、サポートしている点に共感した」と明かし、取り組みを決めたとコメント。

 株式会社I.D.D.WORKS代表取締役の三橋亮太さんは、自身の経験を基にプレイメーカーの立ち上げに至ったという。三橋さんは尚美学園大学卒業後、AC長野パルセイロに加入。しかし、1年で契約満了となり「次のチームを探すことの大変さを身をもって経験した」と話す。その後、昼間は印刷工場で働いて、夜サッカー選手として活動する生活を続けながら「アマチュア選手をサポートするサービス」が作れないかと考えていたという。

 プレイメーカーのアドバイザーを務める幸野健一さんは、「オーフシーズンになると、僕のところに色々な選手から『チームを探している』、『どこか紹介してほしい』といった連絡が頻繁にきていた」と話す。「個人的な繋がりで紹介したこともあったが、一元された情報があれば……」と常々考えていて、三橋さんのアイデアを聞いて協力を申し出たという。「アマチュア選手は、生活をしていかなくてはいけないので、サッカー以外の条件が重要。パソナさんとの契約で、選手のすそのを広げられる可能性が高まった」と続けた。

 サービスインから8カ月が経ったプレイメーカーは、J3、JFL、地域リーグ、Fリーグなど、41クラブがサイトに登録。サイトを通じて7選手が新たな活躍の舞台を見つけている。

By サッカーキング編集部

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