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フットサル日本代表国際親善試合……第1戦はクロアチアに引き分ける「妥当な結果」

2014.12.19

加藤竜馬(写真左)の代表初ゴールも生まれたが引き分けに終わった [写真]=本田好伸

 18日、駒沢オリンピック公園総合運動場体育館(東京都)でフットサル日本代表の国際親善試合が開催された。今年の5月にアジア選手権で連覇を果たしたアジア王者がフットサルクロアチア代表との第1戦に臨み、終始ゲームを優位に進めながらも終盤に追い付かれ、1-1の引き分けに終わった。

 国内での親善試合は2013年5月のフットサルアルゼンチン代表戦以来、1年7カ月ぶり。2016年にコロンビアで開催されるフットサルワールドカップに向けての強化段階にあり、現時点での戦力、戦術浸透度を確認するための一戦となった。試合は序盤から日本が攻め込む展開でスタート。身長差約11センチと体格的に劣る日本だったが、前線からのプレッシングで相手を追い込み、サイドを起点とした攻撃でゴールに迫っていった。

 8分には、第2PKよりやや遠目の位置でFKを得ると、森岡薫のシュートが左ポストを直撃するなど、徐々にゴールの匂いが強まっていく。しかし、14分には右サイドを突破した吉川智貴のシュート性のパスをゴール前でスライディングで渡邉知晃が合わせるが、枠を外してしまう。その後もチャンスを作った日本だったが、ゴールを奪えないまま、試合は後半へと突入した。

 後半に入ると、ギアを上げたクロアチアに攻め込まれる場面が増えていく。しかし「後半立ち上がりの3本の決定機を、持ち味のスピードで止めたのが今日の目玉だった」(ミゲル・ロドリゴ監督)と、アジア選手権の決勝戦の舞台でゴールを堅守し優勝の立役者となった、この試合も先発出場を果たしたGK関口優志のセーブも光り、相手の攻撃をしのいでみせた。すると7分、相手ゴール前まで押し込んだ日本は、シュートのこぼれ球を加藤竜馬が流し込んで先制に成功した。所属するバルドラール浦安で昨シーズンから頭角を現し始め、一気に日本代表まで駆け上がった加藤はこの日が代表戦初出場であり、もちろんこれが初ゴールだった。

 この得点で、持ち味のプレッシングが再び機能し始めた日本。ボールを前線に運べないクロアチアがたまらず前線の選手を投入したほどだった。しかしスコアが動かないまま時間が経過し、迎えた35分、クロアチアはフィールドプレーヤーのイエロビッチをGKと交代してのパワープレーでゴールを狙いにくる。すると38分、右サイドからクリスティアン・グルベジャがゴールネットにシュートを突き刺し、試合は土壇場で振り出しに戻った。

 ホームのサポーターの前で勝利を飾りたい日本も、すぐさま小曽戸允哉をGKにしてのパワープレーを開始。直後にはゴール前に決定的なパスが通る場面があったが、これを渡邉が枠外に外してしまう。互いに、最後の最後まで勝ち越しを目指してチャンスを作っていたがゴールは生まれず。日本は、クロアチア代表との第1戦を引き分けで終えた。

 ミゲル監督は試合後、「前半は決定機をたくさん作ったが決められなかった。(試合内容としては)こちらの試合だったが、妥当な結果に終わった」と振り返った。日本代表は20日、舞台をグリーナリーナ神戸(兵庫県)に移して、クロアチア代表との第2戦に臨む。なお、この試合の前には、国内初開催となるフットサル女子代表の国際親善試合、フットサルチャイニーズ・タイペイ女子代表との一戦も開催される。

フットサル日本代表国際親善試合
開催日:2014年12月18日
会場:駒沢オリンピック公園総合運動場体育館/東京都

[試合結果]
19:00 フットサル日本代表 1-1 フットサルクロアチア代表

写真・文◆本田好伸

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