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日本のウイイレ界をけん引する影山昭平(Mayageka)選手、2019シーズンの目標は「世界一」

2018.10.05

『ウイニングイレブン2019 国内最強チーム決定戦』に出場した影山昭平選手(プレーヤー名=Mayageka)

 今夏開催されたアジア競技大会にデモンストレーション競技として採用され、益々盛り上がりを見せているeスポーツ。中でも、日本代表が金メダルを獲得した『ウイニングイレブン』は大きな注目を集めている。

 その『ウイイレ』のプロライセンスを所持し、日本を代表する実力者である影山昭平選手(プレーヤー名=Mayageka)に、最新作『ウイニングイレブン2019』についてや、2019シーズンの目標などを聞いた。

 影山選手は9月23日に、「東京ゲームショウ」(以下、TGS)にて行われた『ウイニングイレブン2019 国内最強チーム決定戦』に出場。実はこの大会には我々サッカーキング編集部の2名も参加したのだが、厳正なる抽選の結果、影山選手はサッカーキングの2人とチームを組むこととなってしまった。

 結果は初戦敗退……。参加選手の多くがプロライセンス保持者という舞台に挑んだアマチュアの我々が足を引っ張る形となり、大会屈指の実力者である影山選手を早々に敗退させてしまった。

 しかし、大会後に取材に応じてくれた影山選手は、「いける(勝てる)可能性も感じていました。もう少し3人で練習すればいけたかもしれないですよ」と笑顔でコメント。2-4というスコアの2得点は影山選手が記録したものだったが、「3人でやったので、最後に自分があそこにいただけっていう感じです。やっぱりパスが来ないと、全部、自分ひとりでドリブルして決めたわけではないですから」と優しくフォローまでしてくれた。

 影山選手はこれまでにKONAMI主催の世界大会『PES LEAGUE ROAD TO CARDIFFアジア地域決勝大会』優勝や、『PES LEAGUE WORLD TOUR FINAL』ベスト8など輝かしい成績を残してきた。「出場する大会はすべて優勝を狙っているので、勝てる方法をすごく考えていたんですけど」と、“ハズレくじ”を引いてしまった今回のTGSにも本気で臨んでいただけに、悔しさもあるだろう。それでも、「目標は世界一」と早くも気持ちを切り替え、今後の大会を見据えている。

 8月30日に発売された最新作『ウイニングイレブン2019』は、「前作と比べて無理な体勢でのパスや、ダイレクトプレーの精度が落ちた」とのこと。影山選手曰く、これは『ウイニングイレブン』がeスポーツとして“観られる競技”になったことが影響しているという。

「プレーする側よりも、観る側にポイントを当てたのかなという感じがしますね。あまりにもダイレクトが多くて速い展開だと、プレーする人には問題ないですけど、観ている人が大変なので。『ウイニングイレブン』というゲームを観てもらうということを考えたら、いい方向に進んでいると思います」

 この言葉を聞いて、プレーヤーや製作者のeスポーツに対する意識の高さを感じた。影山選手も「3年前に初めてこういった形の大会に出たときはド緊張でしたね。なんでゲームをしている姿を人に見られるんだろう、と思って。でも今では慣れて、楽しむことができるようになりました」とプロらしい言葉を残していた。

「PES LEAGUEでは2年連続ベスト8なので、そろそろもうちょっと上に行きたい。目標は世界一ですけど、まずは世界大会の出場権を得ることですね」。改めて目標を語ってくれた影山選手。その活躍に期待したい。

取材・文=本間慎吾

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