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クリスティアーノ・ロナウドが驚異的なペースでゴールを量産できる理由
投稿日時:2011年10月17日 19:03

文/翻訳協力=ロベルト・モラレス/オフィス・アドオン、協力=EIS、写真=ムツ カワモリ
■ストライカーにとって最も重要な資質を持つ男
16歳の若さでプロデビューを飾った当時のクリスティアーノ・ロナウドは、サイドからのトリッキーなドリブル突破によってルイス・フィーゴの後継者として注目された。しかしその後、マンチェスター・ユナイテッドで世界的な評価を勝ち取った時、彼はストライカーになっていた。
レアル・マドリードが1億ユーロ(115億円)以上もの大金を投じて彼を獲得したのも、点取り屋としての能力が評価されたからだろう。昨シーズン、リーガ初の40得点という新記録を樹立したC・ロナウドは、ゴールを奪うことによって自身のキャリアを成功へと導いてきた。
ではなぜ、C・ロナウドはこれほどまでにゴールを決めることができるのだろうか。
まず第一に、彼の飽くなきゴールへの執着心が、それを可能にしている。ゴール前の彼は、最も危険なゴールハンターであると同時に、最もエゴイストな選手だ。ペナルティーエリア付近での彼の行動指針は常に、“自らゴールを奪うこと”。絶妙なファーストタッチやDFをかわすフェイントも、すべてはシュートを放つまでの過程に過ぎないのである。この姿勢こそがストライカーにとって最も重要な資質だ。レアル・マドリードのジョゼ・モウリーニョ監督は、不振に陥っていたカリム・ベンゼマにこうアドバイスした。「ロナウドのようにプレーすればいい。とにかく、ゴール前では自分がゴールを奪うことだけを第一に考えるんだ」と。
常にゴールを意識するという姿勢は、ボールを持っていない時にこそ試される。ゴール前にボールが供給される際、C・ロナウドはペナルティーエリア内で瞬間的にフリーになっていることが多い。これは、彼がマークを外しつつボールの流れを読む能力に長けていることを示している。ボールが右サイドに展開されてクロスが放たれる場面では、ボールが右サイドに展開された時点で既に、ゴールの確率が最も高いポジションに向けてC・ロナウドは走り出している。ニアかファーか、それともセンターか。守備が少しでも手薄なスペース、DFの死角となるスペースを瞬時に判断し、フィニッシュするイメージを持って走り込んでいくのだ。
■ゴールを奪うための無数の武器を持つ男
C・ロナウドの技術面とフィジカル面は、数あるトップ選手と比較しても一歩抜きん出ている。高速カウンターからゴールを奪うことが多いレアル・マドリードでは、フィニッシュ役のC・ロナウドに送られて来るボールは、速くて鋭い。それでも彼はトップスピードで走りながらいとも簡単にボールをコントロールする。それを可能にしているのが屈強な肉体だ。本来のバランス感覚の良さに加え、練習後に行うあらゆる種類の腹筋・背筋などのジムワークによって、彼は体幹の強さを維持している。その体幹の強さは、滞空時間の長いヘディングシュートにも生かされている。
彼のもうひとつの大きな武器と言えば、右足から放たれる強烈なシュートだ。決してキックの種類が豊富なわけではないが、鋭く振り抜かれたシュートは、GKが反応し難いコースを突く。それは、正確なファーストタッチによって、即座にシュートを打てる位置にボールを置くことができるからだろう。彼のキッカーとしてのポテンシャルは、PKの時にも発揮される。彼は相手GKの動きを蹴る瞬間まで見極めた上で強烈なシュートを放つことができる。PKは運にも左右されるが、C・ロナウドがPKを成功させた場面を振り返ると、GKが飛んだ逆のコースへシュートを打ち込んでいるシーンが多いことが分かる。
また、C・ロナウドがオフサイドラインぎりぎりで駆け引きを行う際は、必ずと言っていいほど“曲線的な動き”をしながらボールが出るのを待つ。相手の最終ラインと並び、オフサイドにならないポジションを維持しつつ、前方へ走る勢いを殺さないためには、動きを止めないことが望ましい。そのため、彼は最終ライン後方のスペースへ走り出す際、直線的に走り出すのではなく、最初の数歩を横に進めて、オフサイドにならない時間を稼いだ上で、一気に加速できるよう準備しているのだ。
彼がゴールを量産できる秘密は、敵陣の周辺でシュートを放てるスペースを見極める洞察力や駆け引きのうまさ、空中戦での強さ、キックの精度の高さによるところが大きい。もちろん、相手のDFを置き去りにする瞬発力や相手DFに競り負けない屈強なフィジカルもある。ストライカーに求められるほとんどすべての要素を高いレベルで備えているからこそ、C・ロナウドは世界最高のゴールハンターへと転身を遂げたのである。
◇レアルでの得点数は?
・C・ロナウド、レアル100試合で95得点の伝説的な記録達成
・C・ロナウドが記録更新に意欲「サッカーに不可能はない」
◇メッシとの比較も
・C・ロナウドの100試合95得点に対し、メッシは100試合で103得点
・マラドーナはメッシ派でペレがC・ロナウド派。2大スターを支持するスターの声
・C・ロナウド「僕への『メッシコール』はクレイジーすぎる」
◇ポルトガル代表でも活躍
・C・ロナウドがポルトガルを勝利に導く
【浅野祐介@asasukeno】1976年生まれ。『STREET JACK』、『Men's JOKER』でファッション誌の編集を5年。その後、『WORLD SOCCER KING』の副編集長を経て、『SOCCER KING(@SoccerKingJP)』の編集長に就任。『SOCCER GAME KING』ではCover&Cover Interviewページを担当。
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